第1話 前世からの女性? (19)
文字数 270文字
だから尚更無理だと思った。目の前のこの女は俺一途でいられるタイプではないから。丁重にお断りをいれたよ。彼女がどう思うと俺はフレイヤ様の夫ではないし、なる気もない。
「いや、いやです、絶対に……」
「いやぁ~、と、言われても、俺自身も無理だから……」
〈ガシッ──ギュ、ギュ、ギュ……〉
と、まで言いかけてる俺に、女神様は濃厚に抱き着いてきた……それでさ、甘えてくるんだよ。良い香りを振り撒きながら。俺の脳が蕩けるような甘い香りをね。
だからその匂いを嗅ぎながら、
「いや、いやです、絶対に……」
「いやぁ~、と、言われても、俺自身も無理だから……」
〈ガシッ──ギュ、ギュ、ギュ……〉
と、まで言いかけてる俺に、女神様は濃厚に抱き着いてきた……それでさ、甘えてくるんだよ。良い香りを振り撒きながら。俺の脳が蕩けるような甘い香りをね。
だからその匂いを嗅ぎながら、
いかん、いかん
と、思う俺だよ。早く我に帰れと自分自身を