第39話

文字数 408文字

はるちゃん、思ってたより優しくないんだ。
ショーゲキ的なくらい。
あの、文字、言葉。
それは、なくなっちゃった。
あれ?って思ったよ。
お出掛けした時は、いちゃいちゃして店員さんに怒られちゃったり。
けど、ふたりのおうち。
もっと、ずっと、むしろそこがいちゃつきどこでしょ?
生活。
その中で。
あ、そうか。
あの夏も、非日常だった。
で、こないだまでのわたしたちも。
わたし、その非日常を日常にする為に来たんだ。
でも、はるちゃんの日常。
わたしに対する愛情は、形にされなくなってた。
わたし、はるちゃんのバンドにキーボードで加入した。
特にバンドメンバーの前で、突き放された。
何度か喧嘩した。
それでも、今までの男の人たちよりはだいぶマシなんだけど。
わたしたち、そんなんで良いの?
ねえ、はるちゃん。
となりでグースカ寝てるその寝顔。
ああ、でも、やっぱりかわいいな。
きっと照れてるんだ。
違いない。
も少し我慢してみよう。
わたしが求め過ぎてたんだろうから。
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