第47話

文字数 408文字

ママになる。
実感ないなあ。
はるちゃんのお仕事。
知らない土地での求職、大変だろうな。
わたし見つけたんだ。
鶏屋さん。
ブランド地鶏の飼育から精肉までだって。
はるちゃん地鶏大好きだから。
わたしのおすすめ通り、はるちゃんそこに勤める事になった。
それが遠くない未来に、あんな事に繋がって行くなんて、思いもせずに。
はるちゃん無事にバンドも再開した。
わたしはお母さんいつも居るから、不安も少ない。
地域のマタニティ教室行った。
たまには外に出ないとね。
はるちゃん連れてった。
はるちゃん、苦手みたかった。
おっきなバランスボール抱いて「わあ、妊婦さん、こんなに大変なんだ!」って感心しきりなよその旦那さん。
羨ましくはないんだよ。
はるちゃん正直なだけだから。
演技が出来ないんだ。
そんなとこが大好きなんだ。
それでも少し、この気持ち。
もっとうまくやれば良いのに。
そんな風に思っちゃうわたし、汚いなあ。
はるちゃんはやっぱり、ずっときれいなまんまだ。
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