第43話 

文字数 494文字

わたし、妊娠した。
はるちゃん喜んでくれた!
「籍、入れよっか。」って。
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい!
すきなひとのお嫁さん。
はるちゃん、忘れちゃったし、伝えてもいないけど、遠き日の約束。
わたしの願いが、叶うんだ。
じーんとしちゃう。
ちょうどその頃、わたしの実家売っちゃおうか?って話が出た。
兄は家を建て、わたしも出ていっちゃったから。
両親とおばあさんの3人には広すぎるんだって。
はるちゃんそれ聞いて
「お義父さんがせっかく頑張って建てた家なんだから、売っちゃダメだよ。僕らが入ろう。」
だって。
なんて優しいひと。
わたしの旦那さま(になるひと)は、こんなに優しいのだ!
世界に自慢したい。
つわりでカレーうどんしか食べられないわたし。
一緒にはなまるうどん行ってくれる。
もう好き好き好き好き大好きっ!
幸せの予感しかしない。
そんな時期は、わたしの人生でこの時くらいだったな。
ふたりとも30過ぎ。
一粒種になるかもね。
そんな想いが、はるちゃんのゲージュツを、人生に向けた。
それで、後々わたしたちちょっと大変になるんだ。
けど、伊豆への新婚旅行にサプライズ結婚式になったお別れライブ。
この頃のわたし、最高に幸せだったよ。
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