第37話

文字数 411文字

埋没。
重荷に耐え兼ね、めり込む足。
やせ我慢限界。
あと、ひと月、あと、半月。
歩く一歩が1時間、いや、十年、百年。
あきが来るまで。
どうにか、生きてなきゃ。
あきに作った2曲のうた。

i only want to closer to you

i could sing you to sleep

それをがなるリハスタ。
それ以外の、死んだような時間。
なんで、1日はこんなに長いんだろう。
朝にはあきから手紙が届いて、夜にはあきから電話が来る。
毎日返信書いて投函、週末にはあきへの想いに喉を枯らし、弦を切る。
たったのそれだけ。
それでもたくさんのものを貰ってる。
けれど、あの数日間。
矢の様に過ぎた数日間。
それから、僕が会いに行ったあの日。
僕はときめきを知ってしまった。
あれ?遠い昔に、同じ気持ちになった事がある様な気がするんだけど、思い出せない。
まあ、良いや。
一日千秋。
神様なんて信じてない。
けど、どうか神様、あきも同じ気持ちでありますように。
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