第32話

文字数 606文字

はるちゃんとの数日。
楽しかったな。
東京に戻ったわたしは、早速お仕事辞める話、両親に正式に離婚してはるちゃんとこ行く話、それから、旦那に離婚を迫った。
わたし、ちゃんとオガワアキに戻って、いつかナカジマアキになりに行くんだ。
両親も旦那もわたしの強い意思に面食らってた。
結婚に関する諸々あってから、わたし何も言えなかったから。
そこに、携帯ダメになって毎日届くはるちゃんからの手紙も役に立ったんだ。
お母さん、「また筆豆くんから来てるわよ」って、毎日。
「汚い字ねー」って、宛名見て笑ってた。
女同士わかるのよ。
どれだけ愛してくれてるか。
お父さんは知らん顔してたけど。
旦那はなかなかハンコ捺してくれない。
自分は病気で死ぬとか言って来る。
死になさいよ。
あなたが死んでくれて、はるちゃんと一緒になれるならそれで良い。
わたし、こんなに冷たくなれるんだ。
我ながらびっくり。
そんなわけで、大忙しなんだ。
そんな中、はるちゃんが来てくれるんだって!
もう、そんなにわたしに会いたいの?
嬉しい。
その朝わたし、オンエアあるけど、それから会うんだ。
携帯ショップはお休み取った。
オンエア聴いてもらえるかな?
はるちゃん、わたしに2曲作って聴かせてくれた。
わたしも曲でメッセージ送れるかな?
いや、リクエスト流さなきゃだから、それは諦めよう。
ふたりでデート、夜に両親と顔合わせて、その晩は外泊。
あー、楽しみ過ぎるわ。
よし、その日までに、ハンコ捺させるんだ。
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