第26話

文字数 293文字

そんなモームの足をスフィンクスはライオンの脚で軽く払い転倒させ、

モーム、少し寝てなさい。うんと悪い夢を観ると良いわ。うふふふふ。

と言った。

アウェーネス神へのいかがわしい信仰が、カスウィザードの中でどんどん膨らんでいき、飽和状態に達していた。

小人のパックは当社比1・8倍の速度で激しく腰を動かし、超パックパックダンスを、ニューギニアの原住民が入神状態でやるような鬼気迫る激しさで踊り続けていた。

パック「アゥアイヤイヤエヤ、アエアエアウアイヤエヤ、ホガホガホガランホニア」

きのこを決めた者どもによる狂宴は、いつ果てるとも知らず続いた。それを見つめるスフィンクスのまなざしは慈愛に満ちていた。
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登場人物紹介

剣士カスウィザード  元魔法使い志望、元おぼっちゃま。現在は貧乏剣士(駆け出し)。駆け出しの分際で、ドワーフの名工キリクの手になる名剣『雷神の剣』を、喉から手が出るほど欲している。


美女タニア ?


魔導士ポナン 悪道に落ちた、元大魔法士

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