第6話 ときわ公園→石炭記念館

文字数 1,303文字

成瀬川るるせ
2023年6月15日 17:03






 はい。山口県探索最終日は宇部市のときわ公園である!! 気合い入れて行ってみよう、ビバノノ!!





 新山口から宇部線の宇部新川行きに乗る!!
 今日は早く宿に戻ろうと思っていたので、ラッシュが終わった直後くらいから電車に乗った。



 着いた常磐駅は無人駅。切符をポストボックスみたいなのに入れる仕様。切符の発券機すらないという徹底ぶりだった。駅からは美しい海が見える。
 ちなみに帰り、ときわ公園の受付のひとに「切符はどうすれば買えるんですか」と訊いたのだが、分からなかったようだった。





 ときわ公園敷地内には湖があり、それは人造湖である。その湖沿いにいろんな施設が入っている、という公園である。湖から美術館やレストランへ向かう橋を渡ろうとすると、宇部の炭鉱の竪坑櫓がどーん、と建っているのである。圧巻である。













 美術館に併設されたハワイアンレストランでお昼を食べる。ハワイアンカレー、ものすごく美味しい。セットで食べたサラダのドレッシングも良かった。セットではコーラを頼んだのだが、あとからアサイージュースを頼んで食後のドリンクを楽しんだ。











 常磐橋という橋を渡ると小さな島があって、そこが常磐神社だった。ここは人造湖なので、湖をつくった立役者がいるわけですよ。その方を祀った神社ということだそうな。

















 ちょうど宇部興産さんで美術のビエンナーレをやっていて、現代アートの文脈のインスタレーションぽい彫刻がたくさんあったのが面白かったのであった。







































 石炭記念館、無人状態だったので事務室のドアをノックして学芸員さんに出てきてもらって、名刺交換したあとで少しトークしました。
 今いるのは宇部炭田のある宇部市で、海底まで坑内掘りをしていたような場所であるのは有名だと思う。宇部興産は、宇部セメントで今はとても有名であるのも、工業系少し齧ったひとはみんな知っているレベルの話だ。
 で、実は宇部興産は茨城県高萩市にも向洋炭鉱というのをやっていたんだな。学芸員さんに言われて気づいたけど、向洋炭鉱の山一坑の銘板(正確に言うと向洋炭鉱が買収する前にあった山一炭鉱という会社の山一坑という坑口の、である)が石炭記念館の庭に飾ってあったのである!
 つくづく茨城県と縁があるなぁ、山口県!!









 驚いたのが、炭鉱の暮らしを短歌で詠んでいたっていう炭鉱夫の歌人が宇部に存在した、ということ。炭鉱のことだから、綺麗事なんて書けないのはもちろんの事で「ここの炭鉱では1200人事故で亡くなってそのうちのひとりがおれの父ちゃん」みたいな内容の短歌とか。
 これ、買うしかないでしょ(笑)。
 炭鉱の語り部さんたちの本も買ったよー。

 その他、炭鉱の石炭由来の水素サプライチェーンのことが書いてあるときの新聞をもらったりした。



 新山口駅新幹線口に戻って山頭火の像の写真を撮ったら落雷と雨になって、ジャストなタイミングだったのでびっくりしちゃったよ!!

 そんなわけで、本日のミッションはクリア。
 あとは明日のフライトだ。オンラインチェックインは済ませたぜ。今日はもう大人しくしていようか、酒でも飲みに行くか。どうするかなぁ。
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登場人物紹介

桐乃桐子:孤高の作家

成瀬川るるせ:旅人

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