第5話
文字数 497文字
帰りの電車が混雑している。この時間は中高生も多いので、仕方が無い。週末の今日、全てがうまく回った。その結果、まさかの吊革。痴漢に間違われないよう気を遣うようになったのは、いつの頃からだったろう。ふと昔を懐かしむ。昔と言えば、作った資料が一発合格することなんてあり得なかった。代理、課長、部長と回され、最終的に自分の表現に戻っていたことすらあった。今の若い奴は優秀だな。ここが早かったから、もう帰路という訳だ。いつの間にかその若手がいなくなり、打ち上げは立ち消えに。つまらないような、嬉しいような。ホント、中間管理職とはよく言ったものだ。
しかし、この時間だと果たしてどうなのだろう。昨日くらい遅いともう仕事上がりだった。普通シフトは三時間以上あるだろうから、きっといるはずだ。満員電車から解放された足取りは、軽い。
いつものように開くコンビニの自動ドア。レジにあの娘はいない。急に気持ちが沈む。まあ、今日もお土産を買うかな、とコーナーを回った。そこに、彼女がいた。しゃがみこんで商品を並べているようだ。キュロットから伸びる黒いストッキングが眩し過ぎる。
いかん! 目の保養、いや毒、いや……。
しかし、この時間だと果たしてどうなのだろう。昨日くらい遅いともう仕事上がりだった。普通シフトは三時間以上あるだろうから、きっといるはずだ。満員電車から解放された足取りは、軽い。
いつものように開くコンビニの自動ドア。レジにあの娘はいない。急に気持ちが沈む。まあ、今日もお土産を買うかな、とコーナーを回った。そこに、彼女がいた。しゃがみこんで商品を並べているようだ。キュロットから伸びる黒いストッキングが眩し過ぎる。
いかん! 目の保養、いや毒、いや……。