第11話
文字数 498文字
しかし、と思い留まる。今日は土曜日。月曜から続けてその姿を目にしたのだから、彼女は五日連続で勤務だ。土曜も夕方まで働いているのだろうか。さすがにない気がする。ならばコーソンのおでんか? いや、それは要らない。
先日自転車で帰るところを見たはずだ。あのコンビニのオーナーは確かすぐそばの大きな屋敷だ。となるとオーナー一族の娘ではないだろう。やはり連続勤務は不可解だ。確かめたくなる。
あれ? おでんが欲しいのか、彼女が気になるのか、自分でも分からなくなってきたぞ……。
そしてもう一つ。おでんが欲しいと言えば、きっと妻が用意してくれる。婚約したての頃、妻の実家でいただいたおでんは本当に美味しかった。年々その味に近付く妻のおでん。絶対にそちらが美味しいのは分かっている。それを差し置いてコンビニのおでんを買ってくるための言い訳が無いのだ。
悶々としている間に、キッチンから旨そうな匂いが漂ってきた。クリームシチューか。娘が小さい頃から、冬の定番の一つだった。昔は娘と一緒に野菜を切ったりしたものだ。ふと、ここ数年キッチンに立っていないことを思い出す。
明日は久々に何か作るか! コンビニの具材で。
先日自転車で帰るところを見たはずだ。あのコンビニのオーナーは確かすぐそばの大きな屋敷だ。となるとオーナー一族の娘ではないだろう。やはり連続勤務は不可解だ。確かめたくなる。
あれ? おでんが欲しいのか、彼女が気になるのか、自分でも分からなくなってきたぞ……。
そしてもう一つ。おでんが欲しいと言えば、きっと妻が用意してくれる。婚約したての頃、妻の実家でいただいたおでんは本当に美味しかった。年々その味に近付く妻のおでん。絶対にそちらが美味しいのは分かっている。それを差し置いてコンビニのおでんを買ってくるための言い訳が無いのだ。
悶々としている間に、キッチンから旨そうな匂いが漂ってきた。クリームシチューか。娘が小さい頃から、冬の定番の一つだった。昔は娘と一緒に野菜を切ったりしたものだ。ふと、ここ数年キッチンに立っていないことを思い出す。
明日は久々に何か作るか! コンビニの具材で。