第24話 うまれて初めて買ったレコード
文字数 427文字
ビートルズの、ドーナッツ盤だった。
かなり、コドモな頃だった。
ぼくはそれを聴きながら、この音楽が聞こえる位置にいた父親に、モンクを言われないか、と不安だった。
自分が、「不良」になった、と思われるのではないか、という不安だった。
ぼくは大丈夫だよ、と云いたかったのだが、どういうわけか、ビートルズを聴くぼくを、父は心配するのではないか、と、ぼくは心配だったのだ。
それから「中島みゆきベストアルバム」を買った… ギターが、妙に気持ちに沁みて、そこになぞらえられ、縁取られく「詞」が、どういうわけかフィットした。
それから甲斐バンド、松山千春、矢沢永吉、松任谷由美、スプリングスティーン、下田逸郎、と、脈絡なく流れ…「サウンドストリート」(だったかな、渋谷陽一がFMでやっていた)の影響も大きかった。
ああ、思い出した、「抱きしめたい」だ、ビートルズのドーナッツ盤。
あれから何十年たったんだ、しかし今も聴ける、安心して聴けるのは、下田逸郎なのである。
かなり、コドモな頃だった。
ぼくはそれを聴きながら、この音楽が聞こえる位置にいた父親に、モンクを言われないか、と不安だった。
自分が、「不良」になった、と思われるのではないか、という不安だった。
ぼくは大丈夫だよ、と云いたかったのだが、どういうわけか、ビートルズを聴くぼくを、父は心配するのではないか、と、ぼくは心配だったのだ。
それから「中島みゆきベストアルバム」を買った… ギターが、妙に気持ちに沁みて、そこになぞらえられ、縁取られく「詞」が、どういうわけかフィットした。
それから甲斐バンド、松山千春、矢沢永吉、松任谷由美、スプリングスティーン、下田逸郎、と、脈絡なく流れ…「サウンドストリート」(だったかな、渋谷陽一がFMでやっていた)の影響も大きかった。
ああ、思い出した、「抱きしめたい」だ、ビートルズのドーナッツ盤。
あれから何十年たったんだ、しかし今も聴ける、安心して聴けるのは、下田逸郎なのである。