第38話 ヨッフムの「木星」

文字数 260文字

 好きな指揮者のひとり、オイゲン・ヨッフム。
 この人のモーツァルト、「ジュピター」は力強い。
 ジュピターといえば、クレンペラーが楽譜通りに指揮し、延々と40分を超える演奏をしていた。

 しかし「ジュピター」とは、よくぞ名づけた。この曲は火星や金星であってはならない。木星だ。
 あの木星がいなかったら、地球は隕石で穴だらけになっていた、との説がある。はるか彼方に浮かぶ木星が、強い磁場をもって、流れてくる巨大な隕石の進行軌道をずらし、その直撃から地球を守っているというのだ。

 ともあれ、何といってもありがたい、モーツァルト。
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