第30話 To know her is to love her

文字数 400文字

 ビートルズのアルバム「Live at BBC」で、何がイイって、これなのである。

 このアルバムは、全体的に好きなのである。
 ビートルズは、名曲「過ぎる」のが多すぎて、キッチリ演奏されると、こちらもキツく、だらだらと聴けない。だが、このアルバムは、適当に気が抜ける通気口があるようで、1日中でもだらだらと聴ける。
 そして、その極みが、ジョン・レノンのボーカルによる、この「To know her is to love her」なのだ。

 ポール・マッカートニーも、たぶんジョージ・ハリスンも、リンゴ・スターも、「まぁ、こんなもんかな」というふうに「合いの手」を打っているような演奏で、聴いていて気持ちも軽くなる。
 しかし、なんとも、もの悲しさが感じられるのは、何故だろう?
 きっと幸せな歌であるはずなんだけど…
「彼女を知ることは、彼女を愛すること」
 せつない気持ちが、聴いていて、自動的に溢れてくる。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み