第23話 オーボエ、クラリネット…
文字数 207文字
その音色が好きである。
そしてファゴットが、いい。どことなくユーモラスなファゴット。
ひとりごちているようなホルンもいい。
単なる笛もいい。
メロディがいい。言葉もいい。
それらを取り込んで、心地よくさせてくれる、「音」がいい。
モーツァルトの「ファゴット協奏曲」を聴いていると、可笑しくなる。
ぶつぶつ、ファゴットが独り言(文句?)を言っているのだ。
この協奏曲に付随する想い出はない。
ただファゴットの愚痴を、楽しく聴けるのだ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)