時代考証は難しい、と次回予告
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今回は『現代と明治時代の考証』と『次回予告』です。今回は備忘というより雑感で、むしろ普通はどうやってるのか教えて頂きたいです。
前々回の「擬洋風建築」、前回の「ブードゥとゾンビ映画」も見て頂いていると大変うれしいです。
チャットノベルは初めて書いてみたのですが、結構面白いですね。
なお、タイトルで出オチしてる感はありますが、『雨谷かざり、のネタバレ注意』です。
今回は時代考証どうやったらいいの?という内容です。もともとミステリーなので、おかしなところも「不思議」で切り捨てるつもりだったのですが、どう考えてもおかしいとこをピックアップして、わざとですよ、と示そうと思います。
まず時代が違うと何が困るか、もちろん登場人物の考え方とか知識レベルも違うのだろうけど、その辺はまあ、「変わった人」とか「勉強が好きな人」とかの設定である程度なんとかなると思うんですよ。
異世界転移ものって普通学生服やスーツ着てるじゃないですか。たまに素っ裸のパターンもあるけど。
今回は逆で、明治時代の人が現代にいるわけですよ。ていうことで、最初におかしいのは雨谷さんの服なんです。
一部鹿鳴館をイメージさせる洋装を纏うこともあったと思うのですが、洋装化は基本的には社交に出る男性が優先で、女性は必要性という点で遅れていたのと、もう一つの障害は女性の髪形だった。時代劇の髪形っていうのかな、ああいう大きく膨らませるのが主流で、これが洋装と全くあわなかった。その後もえーと、編み上げ自体は簡略化しても黒〇徹子様のような髪形というか、そういう方向に行く。女性に洋装が定着するのはモボ・モガと呼ばれる文化が現れる大正時代ころからじゃないかと思う。
さすがに明治の髪型で着物を着てたらおかしいなと思って洋装にしてみました。
小説の書き方サイトをよんでいると、キャラ造形のために細かい矛盾はあえて無視しろ! っていうのが多かったのでそこはスルーしてますが、それでいいんですよね……?
その分、治一郎は回想しか出てこないので金田一耕助系の探偵スタイルです。トンビコートとかインバネスってなんて説明したらいいんですかね?
明治時代に画材はかなり貴重で、当時ど田舎の新谷坂住みの雨谷さんが「画材屋」行きたいっていう発想はでないだろとか。この辺も、結構スルーしてます。
なお、チューブ式の絵の具はこのころギリ入っていたけど、今メインのアクリル絵の具は化学が発達したちょっと先なので、「画材の説明」は正直難しいんじゃないかなと思う。クレヨンはこの当時でもあったはず。
このあたりの折り合いのつけ方、難しいです。
他にもとりあえず最終話に不自然に主格が変わったりとか、おかしなところは所々あるのですが、気を取り直して予告と宣伝です。
もともと、東矢一人が新谷坂の封印を解いて怪異を回収したりする話を書いていて、書き溜めたらUPする予定です。ちょっと先の話になるとは思いますが、読んでいただけるととてもうれしいです。
「紅林邸の怪談」は結構しっとり系のつもりなのですが、東矢一人のクラスメイトに不幸の権化のような藤友晴希君というキャラがいるので、もう少し切った張ったが発生する予定です。
都市伝説を考察しながら攻略していくという、グロめのホラー+お笑い要素という謎配分の作品です。
いまさらだが、もともと藤友氏は異世界もの主人公設定でつくってキャラたから尖がりすぎている……。
短くて読みやすいぞっ(多分)!