22.港町
文字数 627文字
まずは淡水老街、つまり旧市街と呼ばれる地域に行ってみることにした。そのほか、外れの方に紅毛城なる西洋風の城があるらしいので、そこまで行ってみることにする。その過程で、何かめぼしいものがあれば簡単に昼飯をとることにしよう。ただ、もう14時も過ぎているので、夕飯まで待ってしまうのもありではある。
駅舎を出る。日向に出ると、強い日差しが容赦なく降りかかる。駅の前はヤシの木が並んで立つ広場になっていた。そこでは、ベンチに横になって休んでいる人や、演歌っぽい歌を歌っている人たちなどがいて、ずいぶんと和やかな雰囲気である。こんなに暑いというのに、元気に活動してらっしゃる。
すぐ近くが川だったので、街の中に入るよりも先に、なんとなくその近辺を探索してみる。近くには、ボートがいくつか停留している。少し足を進めて、ちょっとした広場になっているところまで行き、手すりに手を掛けてたたずんでみる。川の上流を見ると、遠くに台北の街並みと思われる高層建築群が見える。対岸は、岸辺にはいくつかの高い建物が見えるほかは、全体として緑の生い茂る小さな山になっている。下流は、淡水の街並みの果てに、外海につながっているのが見えた。風はほぼなく、水面は静かに水を下流へと運んでいた。
しばらくそんな風に景色を眺めていた。遠景に異文化を求めるわけにもいかないが、それでも何か違うものを感じて目新しく見える。ただ、やはりあまりにも暑い。暑さに耐えられなくなったところで、退散することにした。
駅舎を出る。日向に出ると、強い日差しが容赦なく降りかかる。駅の前はヤシの木が並んで立つ広場になっていた。そこでは、ベンチに横になって休んでいる人や、演歌っぽい歌を歌っている人たちなどがいて、ずいぶんと和やかな雰囲気である。こんなに暑いというのに、元気に活動してらっしゃる。
すぐ近くが川だったので、街の中に入るよりも先に、なんとなくその近辺を探索してみる。近くには、ボートがいくつか停留している。少し足を進めて、ちょっとした広場になっているところまで行き、手すりに手を掛けてたたずんでみる。川の上流を見ると、遠くに台北の街並みと思われる高層建築群が見える。対岸は、岸辺にはいくつかの高い建物が見えるほかは、全体として緑の生い茂る小さな山になっている。下流は、淡水の街並みの果てに、外海につながっているのが見えた。風はほぼなく、水面は静かに水を下流へと運んでいた。
しばらくそんな風に景色を眺めていた。遠景に異文化を求めるわけにもいかないが、それでも何か違うものを感じて目新しく見える。ただ、やはりあまりにも暑い。暑さに耐えられなくなったところで、退散することにした。