それでも僕らは今を生きる

作者 朝靄ネル

[現代ドラマ・社会派]

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 事情を抱えた少年たちの物語へようこそ。
 心に響くシリアスな展開をお届けいたします。

 ─​───────

 一乃瀬恭介は、高校二年生。
 寡黙で文武両道。
 一見完璧な彼だが、他人には分からない事情を抱えている。
 それは、誰にも踏み込まれたくない事情。
 だから、他人とは深く関わりたくない。

 幼馴染である結羽を除いて​───。

 その日は、とても暗い雲が広がっていた。
 雨が降りそうな、灰色の空。
 恭介は、急いで帰路に着いた。

 夜、友人から着信があった。
「一之瀬! ……園原が……!」
 電波の影響なのか、直ぐに通話が途切れてしまった。

 ──結羽の身に、一体何が​?

 胸騒ぎを感じながら、恭介は家を飛び出した​────。

 世の中には色んな人がいて、色んな経験を積み、それぞれの道を選びながら、未来に向かって進んでいく。

 未来は自分が積み上げてきた過去の遺物。
 今という瞬間も過去に変わり、また、過去の遺物として、今という未来がある。
 人間は、今を選択しながら生きている。

 しかし、自由に選択しているようで、選択せざるを得ない今も時に存在する。
 明るい未来に向かっていても、その結末が保証されることはない。
 それまで明るかった未来が、突如として暗闇に襲われることもある。

 それでも、生きているのは過去でも未来でもなく、紛れもない『今』。
 立ち止まっても振り返っても、やがては前を向いて進まなければならない。

 これは、主人公の恭介を始めとした、目には見えない今という時間を生きる高校生たちの物語。


※キャラクターイラストは、ピツメーカー様を使用しております。

目次

連載中 全58話

2024年01月18日 17:37 更新

  1. 一、事故と異常性癖

  2. 第一話 曇天の帰路2023年11月28日
  3. 第二話 友人からの着信2023年11月28日
  4. 第三話 彼の見た景色2023年11月28日
  5. 第四話 家族2023年11月29日
  6. 第五話 突き付けられる現実2023年11月29日
  7. 第六話 自責の念2023年11月29日
  8. 第七話 秘密の会話2023年11月29日
  9. 第八話 悪魔な装い2023年11月29日
  10. 第九話 隠し切れない本音2023年11月30日
  11. 第十話 『遺族』2023年11月30日
  12. 第十一話 遠方からの連絡2023年12月01日
  13. 第十二話 過保護な愛情2023年12月01日
  14. 第十三話 感情を縛る恩義2023年12月02日
  15. 第十四話 『良い子』2023年12月02日
  16. 第十五話 心を見透かす男2023年12月02日
  17. 第十六話 豹変2023年12月03日
  18. 第十七話 救出2023年12月03日
  19. 第十八話 唯一無二2023年12月03日
  20. 二、家族と裏社会

  21. 第十九話 悪夢2023年12月04日
  22. 第二十話 被虐性欲と独占欲2023年12月04日
  23. 第二十一話 黒のハイエース2023年12月04日
  24. 第二十二話 兄の機転2023年12月05日
  25. 第二十三話 地下公安部隊2023年12月07日
  26. 第二十四話 望まぬ再会2023年12月07日
  27. 第二十五話 任務遂行2023年12月08日
  28. 第二十六話 怒りと助言2023年12月08日
  29. 第二十七話 精神的支柱2023年12月08日
  30. 第二十八話 切っ掛け2023年12月09日
  31. 第二十九話 異体同心2023年12月07日
  32. 三、友情と愛憎

  33. 第三十話 ホームルームにて2023年12月10日
  34. 第三十一話 二人組の女子生徒2023年12月10日
  35. 第三十二話 放課後の放送室2023年12月10日
  36. 第三十三話 名もなき白封筒2023年12月11日
  37. 第三十四話 一枚の手紙2023年12月11日
  38. 第三十五話 作戦会議2023年12月11日
  39. 第三十六話 作戦決行2023年12月11日
  40. 第三十七話 急襲2023年12月12日
  41. 第三十八話 一緒に居たい2023年12月12日
  42. 第三十九話 動機と真意2023年12月13日
  43. 第四十話 形影一如2023年12月13日
  44. 四、猫と修羅場

  45. 第四十一話 初の試み2023年12月14日
  46. 第四十二話 高速バスにて2023年12月15日
  47. 第四十三話 ねこねこワンダーランド2023年12月15日
  48. 第四十四話 奇遇2023年12月15日
  49. 第四十五話 『佐倉さん』2023年12月16日
  50. 第四十六話 偽りの笑顔 2023年12月16日
  51. 第四十七話 境遇と役割2023年12月20日
  52. 第四十八話 似た者同士2024年01月03日
  53. 第四十九話 お別れの時間2024年01月13日
  54. 第五十話 深情厚誼2024年01月13日
  55. 第五章 夢に向かって

  56. 第五十一話 久しい訪れ2024年01月15日
  57. 第五十二話 『ただいま』と『おかえり』2024年01月16日
  58. 第五十三話 再来会2024年01月16日
  59. 第五十四話 気持ちと身体2024年01月16日
  60. 第五十五話 再会2024年01月16日
  61. 第五十六話 先生のこと2024年01月17日
  62. 第五十七話 釘付け2024年01月17日
  63. 第五十八話 お墓参りにて2024年01月18日

登場人物

一乃瀬 恭介

本作主人公

高校2年生/180cm

剣道部に所属している。

文武両道で寡黙な部分がある。

親は海外に出ていてほとんど帰ってこない。

あまり他人と関わりたがらない性格。

園原 結羽

高校2年生/176cm

女性顔負けの中性的で美しい顔立ち。

感情の起伏が乏しい。

全体的に色素が薄く、儚い印象を受けるが捻くれ者。

将来は『歌って踊れるモデル』になるのが夢。

西岐 智哉

高校2年生/180cm

恭介と結羽のクラスメイト。

明るく軽快な性格。

誰とでも分け隔てなく接する陽キャ。

結羽を除き、唯一恭介の頬を抓られる男。

将来は幸せな家庭に恵まれることが夢。

24歳/167cm

結羽が通うダンススクールの先生。

事故当時、唯一結羽を助けた勇敢な女性。

作者の怠惰により名前がない。

既婚済み。わけあって子どもは居ない。

梓川 澪斗

33歳/179cm

結羽の親戚(母の弟)。

長野県在住の民俗学者。

元々は趣味で調べ始めた民俗学に関しての講演や、新聞のコーナーを担当している。

文献を漁るのが好きで、自宅の書斎にも所有している。

結羽に対して非常に可愛がっており、過剰な愛情を持っている。

西岐 夏雅

大学3年生/184cm

智哉の兄。

心理学部専攻の大学3年生。

乱暴な性格で言葉遣いが荒い。

極度のブラコンで、頻繁に智哉を襲って泣かす。

瞳や仕草、声色から人の心を見透かす。

かなりのキレ者で、裏方としての役回りが多い。

暴力的な部分が玉に瑕。

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小説情報

それでも僕らは今を生きる

朝靄ネル  Neru_Asamoya

執筆状況
連載中
エピソード
58話
種類
一般小説
ジャンル
現代ドラマ・社会派
タグ
ブロマンス, 高校生, シリアス, 現代, ヒューマンドラマ
総文字数
144,342文字
公開日
2023年11月28日 13:39
最終更新日
2024年01月18日 17:37
ファンレター数
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