第40話 一体、二体、ぐるっと回って

文字数 238文字

セリーヌの怒り、戦争とカネ主義の世界への呪詛とでもいうべき憤懣。
それと、瞑想する世界、静かな気持ちで呼吸を観ずる世界は両極か?
いずれにしても心の問題であることに変わりない。
現前化し、現前化されているものに感化され、変化する。

対立するものは(つい)を為す、対極にあっても一つのものだ。
言葉も、現わされた、化けたものだ。
文体という体を為し。口から出で。
憤怒も静寂も、幸も不幸も、歓喜も悲嘆も、同じひとつのものだ。
だから世界も、いくらばらばらに見えたところで、同じひとつどころのものだ──
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み