第4話 ゴミばかり

文字数 497文字

 ゴミを買っているようなものだと、よく思う。
 ビニール袋、プラスチック、包装紙、ご丁寧な袋づめ。
 ゴミになるものばかりだ。
 家はコンポストで生ゴミは肥料にしているが、プラスチック類なんかどうしようもない。
 そしてプラゴミの方が生ゴミよりはるかに多いのだ。
 もし選挙なんかで「ゴミを減らしていく社会」を具体的公約に掲げる人がいたら、その人に投票したいものだ! その言葉、信じていいのかも疑わしいが、そんな人は当選しないだろう。ゴミの分別、少量化には、面倒臭さがつきものだからだ。時間のかかる、手間のかかることを嫌がる人が多そうだから、そんな政治家が当選するはずがないのだ。
 人のレベルが低ければ、政治家のレベルも下がる。彼らだって生活のために選挙に勝ちたいのだ、人に、民に、合わせなければならないのだ。堂々巡りの負の連鎖。自分の生活スタイル、生き方をかえりみず、そして「政治なんて」とサジを投げる。
 政治なんてアテにしたくないよ。誰がやったところでだ。そして人も、民、ぼくのまわりの人たちも、ぼく自身も、誰が何をしたところで、か。
 希望を共有することのできない、無機質な社会だよ。セリーヌ…。
 
 
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