第122話

文字数 319文字

なぜ生きねばならぬのか?
べつに、「ねばならぬ」ことはない。
なぜ死なねばならぬのか?
これは、「ねばならぬ」。どうしたって、そうなる。避けられぬことだ。

そうなっているからだ、
そうなっているからだ。

生まれ、生きるのも。
そして死ぬのも。
そうなっているからだ、

だから自殺も他殺も
それに反している、
「そうなっていること」に反する、
反してしまうことだ。

それは自然でない、大不自然だ。

内なる自然と外なる自然。
宇宙にしてみりゃ同類、同星、同じ舟。

どうして自己があるのか。
どうして他者があるのか。
どうだっていいんだ、そんなこたぁ。
生きて死ぬ、同じもんどうしだ。

宇宙にしたって、数え切れない星にしたって。
めぐるめぐる、
流れ、生まれ、
地球も回って、いのちもめぐる
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