第14話

文字数 1,084文字

警察官さん「…すいません~?ちょっといいですか?」
僕「どうかしましたか?」
見たことがない顔立ちの警察官さん。

警察官さん「ここでタバコはちょっと…」
僕「…ギリ敷地内ですよね?」
店舗の扉を開けて、タバコ。

警察官さん「…名前と住所。連絡先、貰っていいですか?」
僕「いいですよ?」
紙とペンを渡して貰って…。ニヤニヤしている警察官さん二人に、違和感を覚えながら。

警察官さん「名前は…」
僕「小千種です」

警察官さん「えっ?竹ですか?」
僕「…フフフッ。分かりますけどね?小千種です」

警察官さんと僕「…キャハハ」

警察官さん「ここにぃ~、お住まいですか?」
僕「住んでいると言えば、住んでいるような感じですけどね?」

警察官さん「苦情が来る前に来たので。苦情が入っている訳では無いんですけどね?気になったので寄らせて貰ったんです」
僕「…そうですか。苦情が入っているのかと…」

警察官さん「特別、ここだけを狙って来たわけでは無いんですけどね?」
僕「…キャハハ。そうですか。安心しました」

警察官さん「…4月に配属になりまして。フフフッ」
僕「…そうですか、見掛けない顔だなぁ~とはね?なってましたよ?キャハハ。気を付けます」

警察官さん「ご協力、ありがとうございます」
警察官さん二人はニヤニヤしながら、他の店に寄る事もなく。パトカーで走り去って行った…。

ね、狙い打ちじゃないのかな…。

若い女性「私を女にしたみたいな男の人や言うてな?ブッ細工やったら、しばいたろぉーおもてな?」
若い男性「大丈夫やって」
き、聞こえてるんですけど…。

僕「いらっしゃいませー」
バックヤードから扉を開けて挨拶。若い女性とだけ目があったので、ニヤリとしといた。

若い女性「見に来ただけなんで、帰ります~」
若い男性「私にソックリー♪」
若い女性「ほんまに、下手くそ。キャハハ」

僕「ありがとうございます…」


僕「やぁ?」
男の子と母親が来てくれた。何度か来てくれた子で、やんちゃな感じだけど。お母さんと来てくれる。男の子は挨拶に笑顔で答えてくれる。

男の子「お母さんはな?男、見るめないから俺が自分のお父さん決める。お前に決める権利ないからな?」
母親は俯いて、何も答えない…。そりゃ。そうですよね…。

男の子「こいつや」
僕「…フフフッ。ありがとうございます」
母親はますます、俯いていて。まぁ。そうなりますよね…。

男の子は嬉しそうに、してくれているからいいかなって…。いや…。いいのか?

僕「君のお母さんとは…結婚しないけど。君のお父さんになってもいいよ?フフフッ。連絡先、教えてよ?」
男の子は俯いて恥ずかしそう。キャハハ。僕は再び、父親になった…。



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