第1話

文字数 950文字

僕「あのぉー。ご相談が御座いまして…いいですか?」

「何なんですか〜?」

僕「んー。そうだな。そろそろ、彼女っていうか?結婚したいなぁーって思ってて」

「…いいんじゃないですか?」

僕「んー?いい人。紹介してくれそうじゃん?」

「自分で。探して下さいっ!!

僕「…が、がんばりまーす。…てか、そうなるよね?そうなるんだよ。うんうん。そういうの自然だよね?」

「何なんですかっ!!

僕「な、何なんですかっ?って…。では、ないじゃん?そういうんじゃ、ないじゃん?」

「…」

僕「あれっ?そういう感じ?」

アルバイトさん「一人でニヤニヤ。キモっ」
店員さん「近寄らなければ。キモくないから」
サディスティックな眼差しの女性二人。既に遠い距離感…。

僕「い、いや…。色々。考え事がさ?あるじゃん?」
決して、内容は伝えようがない。何故なら、相手が居ない…。とはいえ…手を出す。

いや、出せるか?という次元にもない女性に、気を使って…どうもこうもない。ので。

相談してみようか。いやいやっ。いいんじゃないかな?今は。

接客中。背中に人の気配が…。お客さんが俯き笑いを我慢している様子が…。

振り向くと、店員さんが見ちゃだめー。みたいな笑顔で走り去って行く…。

僕「えっと…」
茶目っ気は分かるんだけどね…うん。…可愛いので良しとする。

バックヤードでアルバイトさんは、スマホを眺めて不機嫌なんだか?機嫌がいいんだか?

スマホを眺めている時→僕は話し掛けない。
スマホを眺めている時→話し掛けなさいよ?

それで話しかけようとした頃には…。机にうつ伏せ?寝ているアルバイトさん…。

また冷蔵庫の上にカバンが…呼んでも起きてくれないので。

肩をぽんぽん。カバンを手に持って机の位置まで持ってきながら。

僕「ちょっとっ?」
アルバイトさん「なんですか?」

寝起き女性の声の低さ。バックヤードで寝られてもね?顔チラ見もできないしな。

僕「もぅ。パンツ見せねぇーで、顔見せろっ。キャハハ」

無防備感の信頼っていうよりは、何もしねぇーだろコイツ。感が強い。というよりは、寝起き女性の声の低さ…。既婚時代で慣れてるけど…。

アルバイトさん「男声。出てしもたー」
僕「キャハハ」

時間が空いて。僕は棚整理。帰り際、アルバイトさんは僕を睨みつけてご帰宅…。

僕「お疲れ様です。何故だか、すいません」
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