第25話

文字数 786文字

アルバイトさん「男なのに、香水好きって言うのがポイント高い」
店員さん「ウフフッ」
バックヤードから聞こえてくる会話に耳を傾け、安堵した。好きな人、出来たって感じじゃないか。フフッ。

目の前のカウンター席に、笑顔で僕を眺めている色白の背丈の小さな女性に気付いた。何時から居たのか…。

気付いて無いのも失礼になりますよねぇー…。気付いてましたよ?の体で。いこうと。

若い女性と僕「…フフッ」

僕「…お久しぶりですよね?」
若い女性「ウフフッ」

僕「今日は嫌なことあったんですか?」
若い女性「ないですっ♪」

若い女性と僕「…」
笑顔の圧力。優しいような…他に言うことあるでしょ?感もあって…。

僕「…いらっしゃいませ…」
若い女性「ウフフッ」

小さくて細身、色白で見えませんでした。って関西圏であれば、許される…かな…。

僕「…すいませんでした…」
若い女性「ウフフッ」

許しては貰えないようで。
若い女性「看護系の大学生なので大丈夫ですっ♪」

年寄り扱い。まぁ、あってるけど。あってるんだけど…。

僕「看護系の学生さんですか…優しいでしょうね?」
若い女性「ウフフッ」

これはこれで…。

僕「そうですよね?優しくは…無いですね?ハハッ」
若い女性「ウフフッ。優しくはないですっ♪」

僕「ご出身は…」
若い女性「宮崎出身ですっ。何にもないですっ♪」

僕「何もない事はないと、思いますけどね?宮崎と言えば、一度、九州を旅したことがあって。

バックパッカーって言うでしょうけどね?泊まるところがなくて公民館の駐車場でテントを張ったんですけどね?

朝起きたら小学生が帰りに、なかったのがあることに気付いてテントをツンツンして起こしてくれました。懐かしい話ですよ…応援しています」

若い女性「ウフフッ」
もう許してよ?ってなってて弱った顔をしている僕に。

若い女性「間に合ってますッ♪」
僕「ハハッ。ありがとうございます」

今日は変に疲れてしまった。
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