第15話

文字数 861文字

おじさん「今日の新しいおにぎりは、なんや?」
僕「いらっしゃいませっ。フフフッ。間に合ってなくて申し訳ございませんが、こちらの籠のがそうなります」
籠を見せると、どれどれ?って見てくれる。見てやろうか?って感じではなくて。待ってて貰ってたような表情で。嬉しくなって。僕も笑顔にして貰った。

僕「ちょっとすいません」
マダムがレジに来てくれるので、レジに向かった。

マダム「仲良しやなぁー?」
僕「あははっ。ありがとうございます」
おじいさんが僕に早くしろよ?って顔で伝えてくれた。

僕「申し訳ございません。フフフッ」
マダムも笑顔になってくれていて。「お前に協力してくれる奴なんているんか?」って茶道具屋の中で会った人に伝えられた僕の感謝は、より増していた。それも良い経験だったんだろうな。

以前より、はしゃいでいる若い子達のグループは、そろそろお会計で。

若い男性「いやいやっ。俺が払うから」
男性達は、それぞれに口々に「ありがとう」に似た言葉を伝えて。退店した。同じグループの順番待ちしている若い女性は笑顔で。レジ前に。

若い男性「いいよ?君の分も俺が払うから。いいよ」
若い女性「いやぁ~。それは悪いしな?」

若い男性「いいねって…」
若い女性「ありがとうっ♪一円だけ払らわして?」
顔を真っ赤にした男性。口実作ればいいのに。って一瞬。僕自身に返って来るような感情。

アルバイトさん「終わってますっ♪」
僕「お疲れ様です」
何も終わっていない棚整理。好きでも嫌いでもない。相手もそうだろうな?

アルバイトさん「お尻可愛い~♪」
うなだれている僕の視線の。下向き加減。君のを見ているわけではないんだけどね…。

僕「す、すいません」
アルバイトさんのを見てました…。

背の低い。白が基調の服を着て。女性が。シャンパンを持ち帰りたい。みたいだったので。

僕「誰と飲むんですか?」
女の子「ウフフッ」

持ち帰るためのおしゃれ。だったのか。俯き加減の仕草は…。女性でした。可愛いな?と思って。

自身の枯渇を持ち帰ってくれたんだろうなって。ありがとうございます。誰と飲むか知らないけど。
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