第23話

文字数 985文字

梅雨明けしたのか?って位の夏日。朝なのに既に暑い。久々に、電車のICカードを使った。目的の駅で下車。

遠目に10人位の若い男女グループがいて。はしゃいでいる。

若い女性「本当は、何処に住んでいるんですかっ♪」

笑顔で伝えてくれる若い女性は…顔見知り。白く細くよそ行きの私服だった。

若者10人位におじさんである僕が、囲まれるのを嫌った。笑顔を返して俯いて通りすぎた。喫煙所を探して。

若い女性「直接、しゃべったら…ダメなんや…」

いやいや、良いんだけど。喫煙所の入り口で若い男性が既にタバコを吸っていて。うなだれていた。

男性の横を通り抜け、喫煙所内に入ろうとすると睨み付けられた。気にせずタバコに火をつけて、空に返した。

タバコを一本吸い終わってマスクをかけ目的地へ。入り口付近の若い男性も白いマスクをかけた。何故だか、お互いに笑顔になっていた。

若いお母さんと女の子。おばちゃんが向かい側から歩いて来て、間を通り抜けようと。

勢いある自転車に乗った女性。通れないじゃないか?って不機嫌になった。

若いお母さん「後から自転車来てるって教えてくれやはったんやで?」
女の子は、嬉しそうに自身の母親に駆け寄った。

自転車を降りて手押しを選択した若い女性は、申し訳ない顔で俯いて。

若いお母さん「カッコいい人が守ってくれはりましたっ♪」
女の子「ウフフッ」

暑すぎる…。近くにコンビニ。入って涼む。商品を悩んでいる風味で。ジャスミンティーを買って外に出る。

ファッションセンスが異なる女性二人。ギャルって感じの子と清楚って感じの子と。

ギャル系の子「あー言う人はな?私みたいなんはぁー、好きじゃないねんって」
細身で綺麗だと…思いますけどね…僕はギャル好きだよ。うんうん。僕宛でないのに…。

清楚の子「…トイレに行ってくる…」
ぽっちゃり系の…色白。二人で彼氏探しに行くのかな?とはいえ、市内の子ではないな感はある。

アルバイトさん「夜の人とは、話しません…」
あぁー。店員さんのを…。いや、良いけどね。
僕「おはようございますー」

常連さん「おぅ」
アルバイトさん「ウフフッ」

常連さん「元気そうやな?」
アルバイトさんはモジモジ恥ずかしそうにしてから。

アルバイトさん「…小千さんから、DVを受けていますっ♪ウフフッ」
常連さん「どういう事やっ!!

僕「…ハハッ。だいたい、言いなりになってます。僕は」
常連さんと僕「…キャハハッ」

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