コロナ禍の犬たち
文字数 206文字
風、吹いていく
木々の緑、騒いでいる
僕、歩いていく
柱時計、日常を、昼下がりを、打つ
短針、気だるさの歯車を刻んでいく
巣籠もりの春から、また春
つられ欠伸のラッシー
コロナ鬱になったオリバー
コロナ疲れ、イビキ寝のハチ公
ポチはワクチン代わりの白マスク
ワクチン求め、並ぶ、並ぶ、並んでいく
誰がいったか、日本人は行列民族
蟻のように死んでいった人のために
人々、蟻のように群がり並ぶ
一条の光り、そこまで
マスク外したポチ、いつの日にか
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