夏の雲はロックンロール

文字数 278文字

海、河川の水
光エネルギーに透かされ
さらわれた晴霞どこへ

見上げれば積乱雲もくもくと
夏の雲はポップなロックンロール
裸でまぐわう男女のように
ピカリピカリと刹那の光いく

稲妻を走らせた過ぐる日
リアルタイムの豪雨 
次の世紀へたどり着くまでトアに

生きとし生けるもの、その命
空から地へあずけ 
地から空へとつないでいく
有史前からの命の循環のメカニズム 

大自然の掛け合わせのからくり
文明の大河の左回りのトリック
大いなる流れの果ての氾濫
無音、踊らぬ、右回りにならぬ、鳴らぬ警鐘 

ドットアンドダッシュ、ドットアンドダッシュ
上滑りのモールス符号
文明に押し流されていく文化のなれの果て


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