三日月

文字数 182文字

春待つ宵
この地の夕陽
かの地に昇る

狼吠えるような闇のなか
西の空の三日月、寡黙
兎なおもなお静謐のなか

僕は待つ宵のなか

赤く点滅した飛行機
三日月をかすめ
宙(そら)に抜け
闇のなかへ

静謐感はそのまんま

遠い昔話のなかで
正義を振りかざしたような
三日月、、、
舟形のシーソーのように
宙(そら)を支える

遥か彼方の秩序みたい

僕は宿命の星巡るなか
ケセラセラと歩いていく

多分、明日の宵も、、、
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