第12話

文字数 582文字

――コーヒーカップの並び列にて
よ〜し。思いっきり回してやるっ!!
おい、それだけはやめろバカ……
コーヒーカップ、二人乗りみたいね
さっきのメンバーでいく?
それでいいだろ。また決めんのめんどうだし、なによりお前らはカップルなんだから
(はうぅ、湊と一緒になりたいだけだなんて、口が裂けても言えないっ…けど、幼なじみで親交を深めようって思うのは当たり前だよねっ?)
(やべぇ、うれしすぎんだろ。やっぱ来て正解…って、何を言ってるんだ俺は!ただ、亜希と距離を感じているから昔のように仲良くしたいだけだし!)
(ふふっ、二人とも、よかったわねえ…)


(従業員)「次のお客様ー」



よし、行こっ!
動き出したっ♪
回すよ、湊っ!
勝手にしろ!
僕らは平和に行こうね~
亜希と港のコーヒーカップ ぐるぐる!

萌と太郎のコーヒーカップ ゆっくり〜


アトラクションをおりて……
あんたが回しすぎたせいで酔った……
バカ、主犯格はお前だろ!
うん、じゃあ、太郎くん……うん、それでいこう
りょうか〜い。てことで湊くん亜希ちゃん、僕たちジェットコースター並んでるから気分良くなったら来て〜、それまで二人で休んでなね〜
スタコラサッサ……
ち、ちょっと、ふたりとも……!!!
(ダメだ、行っちゃった)
(はぅう、萌ちゃんのバカッ!二人きりにさせようとして……あの恋愛バカが!)
と……とりあえずあそこのベンチで休もうぜ
は、はいいっぅ!
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登場人物紹介

桜庭 亜紀(さくらば あき)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。周りからはよくツンデレと言われますが、自分ではどこが?って感じです。幼なじみの湊には、よく分からない感情を抱いてます。初恋はまだです。そのほかは、読み進めて私のことを知ってくださいっ‼(喋るのが嫌いなだけ)

佐々木 湊(ささき みなと)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。亜紀は絶対にツンデレですが、自分は多分違います。そもそも、ツンデレの意味が分かりません。それはおいておいて、幼なじみの亜紀は、何やらかすか分からないので目が離せません。読者の皆さんも、亜紀を温かい目で見守ってあげてください。

上条 萌(かみじょう もえ)でーす。亜紀ちゃんや湊くんと同じ学校に通ってる、高二の萌袖大好き女子でぇす。亜紀ちゃんも湊くんも、ツンデレ同士お似合いよねー。早く付き合っちゃえばいいのに、ツンデレも大変ねぇ。ちなみに私には彼氏いまーす。けど、彼氏よりは亜紀ちゃんの方が大切だな。そうそう、湊くんと亜紀ちゃん、友達が少ないんだけど、私はそんな数少ない友達の一人だから大事にしてね☆早く二人の恋が実ることを祈ってまーす。

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