第30話 side.陽菜
文字数 539文字
お兄ちゃん、お店の食器洗いのために厨房へ出た。
今日は、午前休業で、午後からお母さん、会社から帰ってくる。
お母さんは今の会社が好きみたいで、
喫茶店を営みながら、会社を楽しんでいる。
亜希ちゃんと二人きりになって。
わたし、思わず聞いた。
亜希ちゃん、小さく目を見開いて、それから、ぽつり。
あたしは、店を出る亜希ちゃんを見送った。