第38話

文字数 453文字

ばぁか。聞こえてるよ
湊がそう言った瞬間、

亜希は驚いて顔を上げた。

みっ、みな……
(ん?)
(「聞こえてるよ」って、まさか……)
お前の一世一代の告白、しっかり受け取りました
!!??!!
んなっ……
……そうだよ。私は湊のことが好きです
亜希は諦めてさっき告げた文章をまた伝えた。
亜希はどうしようもなく怖かった。

もし、「なんだお前。俺はお前が嫌いだ。4ね!」って言われたら……

湊はそんな亜希の心配を見透かしたように、ふっと微笑んだ。
ばぁか。知ってたよ
(……知ってたわけないだろうが)
(まあでも……そこがあいつのツンデレ。かっこいいよ)

「ずっと前から好きだった」

ほんとはそのセリフ、俺が言うつもりだったんだ
ふぇ!?
お前の告白、そっくりそのまま、返します。

亜希。お前のことが、出逢ったときからずっと好きだ

亜希の頭は混乱していた。湊が……言った。自分のことを、好きだって。
こういうのは男が言うんだろ?だから言ってやるよ。


……亜希。結婚を前提に、付き合ってくれますか?

亜希はひどく驚いたあと、にっこり笑ってうなずいた。
もちろん!
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登場人物紹介

桜庭 亜紀(さくらば あき)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。周りからはよくツンデレと言われますが、自分ではどこが?って感じです。幼なじみの湊には、よく分からない感情を抱いてます。初恋はまだです。そのほかは、読み進めて私のことを知ってくださいっ‼(喋るのが嫌いなだけ)

佐々木 湊(ささき みなと)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。亜紀は絶対にツンデレですが、自分は多分違います。そもそも、ツンデレの意味が分かりません。それはおいておいて、幼なじみの亜紀は、何やらかすか分からないので目が離せません。読者の皆さんも、亜紀を温かい目で見守ってあげてください。

上条 萌(かみじょう もえ)でーす。亜紀ちゃんや湊くんと同じ学校に通ってる、高二の萌袖大好き女子でぇす。亜紀ちゃんも湊くんも、ツンデレ同士お似合いよねー。早く付き合っちゃえばいいのに、ツンデレも大変ねぇ。ちなみに私には彼氏いまーす。けど、彼氏よりは亜紀ちゃんの方が大切だな。そうそう、湊くんと亜紀ちゃん、友達が少ないんだけど、私はそんな数少ない友達の一人だから大事にしてね☆早く二人の恋が実ることを祈ってまーす。

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