第35話 side.亜希
文字数 1,077文字
・「消火器めろん」は無職の五十代男性で、ネットの荒らしなどをよくやっていた。
・そして、あるネットのサイトで、つぶやきを頻繁にするあのゆめかわ女子に目が留まった。なので、よくDMで連絡をとっていた。内容は、私をおとしめることだった。
・だが、ゆめかわ女子が好きすぎて、日々彼女に対するストーカーを繰り返していた。
・そのうち、ほかの男にゆめかわ女子をとられるのが怖くなって、ゆめかわ女子を殺すつもりで面会をこころみた。すっかり騙されたゆめかわ女子は路地に来て、殺されかけた。
・そこで私が突入して、もっとおかしくなった「消火器めろん」が、今度は私を殺そうとする。そのとき、私が「来て」と頼んだ湊と萌ちゃん、警察がやってきて、湊は刺されそうになった私を助けて、かわりに自分が刺されてしまった。
・その後、「消火器めろん」は逮捕された。
泣いて私を心配してくれていた。
噂が原因で目が合わなかったんだと思って勝手に私が誤解していただけ。
それは、家で寝ていたからだ。具合が悪かったんだ。
それは怖くて、考えるだけでひざががくがく震える。
湊が……私をかばってくれたとき。
少なからず、私の中には「喜び」という感情が現れていた。
そんな自分が憎かった。
今すぐにでも、会いにいかなくちゃ!!