第26話

文字数 508文字

はぁ…今日も学校かぁ…
亜希はため息をついて教室に入った。
その瞬間、クラス全員の視線が亜希に集中した。
な…何?
亜希ちゃん…!ちょっと!
萌は亜希を廊下に連れ出した。
これ…どういうこと⁉
萌のスマホは、クラスのグループチャットを開いていた。
えっ?
大☆スクープ!

どうしよ…亜希ちゃんが夢乃ちゃんを殴って怪我させた!

夢乃ちゃん、全治一か月の骨折だって。。。

かわいそうだよね

書いたのは、夢乃ちゃんの取り巻き、ゆかちゃん。絶対、嘘だって思ってる。亜希ちゃん、そんなことしてないんでしょ?
当たり前じゃない!そんな…私、あの子、嫌いだけどっ…そんなこと、してないもん!
分かってる、私は。絶対嘘だって思う。だけど、みんな信じちゃってる
みんな、って…まさ、か
亜希は、あることを思い出した。
――湊と隣の席なのに、登校してから、一度も目を合わせていない。
誰が流した噂か知らないけど、ほんと、湊くんも見損なったわ。あんなの信じるとはね。あの女に何吹き込まれたかは分かんないけど、さすがに、幼馴染のことがそこまで信じられない?最低って言うか、裏切りって言うか、そういうのってひど――
うるさいっ。…もう、保健室に行く。気にしないで
亜希ちゃんっ……!!
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登場人物紹介

桜庭 亜紀(さくらば あき)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。周りからはよくツンデレと言われますが、自分ではどこが?って感じです。幼なじみの湊には、よく分からない感情を抱いてます。初恋はまだです。そのほかは、読み進めて私のことを知ってくださいっ‼(喋るのが嫌いなだけ)

佐々木 湊(ささき みなと)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。亜紀は絶対にツンデレですが、自分は多分違います。そもそも、ツンデレの意味が分かりません。それはおいておいて、幼なじみの亜紀は、何やらかすか分からないので目が離せません。読者の皆さんも、亜紀を温かい目で見守ってあげてください。

上条 萌(かみじょう もえ)でーす。亜紀ちゃんや湊くんと同じ学校に通ってる、高二の萌袖大好き女子でぇす。亜紀ちゃんも湊くんも、ツンデレ同士お似合いよねー。早く付き合っちゃえばいいのに、ツンデレも大変ねぇ。ちなみに私には彼氏いまーす。けど、彼氏よりは亜紀ちゃんの方が大切だな。そうそう、湊くんと亜紀ちゃん、友達が少ないんだけど、私はそんな数少ない友達の一人だから大事にしてね☆早く二人の恋が実ることを祈ってまーす。

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