第5話

文字数 365文字

これなんてどうかなっ。落ち着いてていい感じじゃない?
……なんか違う
そんな明るい色じゃなくて……
もっと濃くて暗い色だよ
あっ、じゃあこれなんてどうかな!?
萌が差し出したのは、


紺色の生地に黄色い大きな月が輝いているスマホケースだった。

めっちゃいいかもっ……
じゃあこれにしよう!
買い物を済ませた二人は、

ショッピングモールを出た。

もう日が沈みかけ、

夕日が二人の影を長く伸ばしている。

にしても、湊くんも幸せものねぇ
何が!?
こんなにプレゼントをもらってるなんてねぇ
……ま、あいつもくれるしね
……え?
まさかっ……気づいてないっっ!?
……何が?
うっ、なんか湊くんがかわいそうになってきたわ……
湊が?かわいそう……?
鈍感なのね……

いや、いくらなんでも鈍感すぎでしょ……

なにをぶつぶつと言っているの?
いいえ、なんでもないわ
いいから、早く帰りましょーっ!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

桜庭 亜紀(さくらば あき)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。周りからはよくツンデレと言われますが、自分ではどこが?って感じです。幼なじみの湊には、よく分からない感情を抱いてます。初恋はまだです。そのほかは、読み進めて私のことを知ってくださいっ‼(喋るのが嫌いなだけ)

佐々木 湊(ささき みなと)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。亜紀は絶対にツンデレですが、自分は多分違います。そもそも、ツンデレの意味が分かりません。それはおいておいて、幼なじみの亜紀は、何やらかすか分からないので目が離せません。読者の皆さんも、亜紀を温かい目で見守ってあげてください。

上条 萌(かみじょう もえ)でーす。亜紀ちゃんや湊くんと同じ学校に通ってる、高二の萌袖大好き女子でぇす。亜紀ちゃんも湊くんも、ツンデレ同士お似合いよねー。早く付き合っちゃえばいいのに、ツンデレも大変ねぇ。ちなみに私には彼氏いまーす。けど、彼氏よりは亜紀ちゃんの方が大切だな。そうそう、湊くんと亜紀ちゃん、友達が少ないんだけど、私はそんな数少ない友達の一人だから大事にしてね☆早く二人の恋が実ることを祈ってまーす。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色