第17話

文字数 639文字

湊は亜紀の居場所を考えていた。
湊はいつも冷静に考えて行動するのだ。

亜紀の行く場所に予想が立てられれば、

田村より早くそこへ向かうことができる。

んー……でも萌や太郎、田村がここまで探してどこにもいないということは、かなりマイナーで目立たない場所なんだろうな。どこだろう?
……あの日……
まさか!!!
湊は駆けだした。


あの思い出の場所を、

思い出したからだ。

湊は走っていく。早く亜紀に会いたかった。
亜紀っ!!!
み…………みな、と!?
その場所に、亜紀はいた。
なんで「ここ」が分かったの……!
そこはお化け屋敷の一室だった。
だってお前は「あの日」もここにいたんだろう?
……そうだよ。だから、湊はきっとここに来てくれるって思ってた
ああ。あの日俺はここに来ることができなかった。亜紀はここで何を見ていたのか、ずっと気になってた。でも思い出したよ。お前は俺に見つけてほしかったんだって
……湊は何でもわかっちゃうね。そう、私は湊だけに来てほしかったの。さっき湊を捜す途中でここに来て、無意識にここでとどまってた。私は今度こそ、湊に見つけてほしかったんだと思う
あの日、お前はここで俺を呼んでた。でも俺が来られなかったから、今こそもう一度俺を呼んだんだ。…それは今どうでもいいけど、とにかく、亜紀がいるとしたらここだと思ったんだよ
そうなんだ。……湊、あが……ありがっ……
(ごめん、湊。湊にほんとに感謝してるし、「ありがとう」って言いたいんだけど……)
(早く言えよ!!)
(言いたくないんだよっ、お前には!!!)
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登場人物紹介

桜庭 亜紀(さくらば あき)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。周りからはよくツンデレと言われますが、自分ではどこが?って感じです。幼なじみの湊には、よく分からない感情を抱いてます。初恋はまだです。そのほかは、読み進めて私のことを知ってくださいっ‼(喋るのが嫌いなだけ)

佐々木 湊(ささき みなと)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。亜紀は絶対にツンデレですが、自分は多分違います。そもそも、ツンデレの意味が分かりません。それはおいておいて、幼なじみの亜紀は、何やらかすか分からないので目が離せません。読者の皆さんも、亜紀を温かい目で見守ってあげてください。

上条 萌(かみじょう もえ)でーす。亜紀ちゃんや湊くんと同じ学校に通ってる、高二の萌袖大好き女子でぇす。亜紀ちゃんも湊くんも、ツンデレ同士お似合いよねー。早く付き合っちゃえばいいのに、ツンデレも大変ねぇ。ちなみに私には彼氏いまーす。けど、彼氏よりは亜紀ちゃんの方が大切だな。そうそう、湊くんと亜紀ちゃん、友達が少ないんだけど、私はそんな数少ない友達の一人だから大事にしてね☆早く二人の恋が実ることを祈ってまーす。

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