第14話
文字数 1,285文字
ふーん、てことはお兄ちゃん嘘ついたんだ?この人とは付き合ってないんでしょ?嘘つき!せっかく漫画のネタになると思ったのに!平凡だけど背が高い男の子、ツンデレで可愛い女の子の恋愛!でもツンデレの女の子には似た性格の幼馴染がいて全然進展しない恋……!考えるだけでぞくぞくして、漫画にしたらおもしろかったのに!
うん。賞は全然とれないんだけど、僕的には絵もうまいしストーリーもおもしろいしいいと思うんだよね。だけど、やっぱりまだ子供だから漫画にリアリティーが足りなくてさ。そうやってアドバイスしたら、じゃあお兄ちゃんの人生をネタにするって言われて、それからは毎日あったことを陽菜に報告しなきゃいけなくなったんだ。
…………ダッ
湊は駆けだした。
追いかけてくる亜紀に追いつかれないよう、
湊はジグザグに走り続けた。
やがて亜紀も湊を見失い、
湊は見たことのないアトラクションのある場所にいた。
次話予告
どうして湊は急におかしくなったのか?「俺……もう無理なのか?」
湊はある決意を固める……!
次話へ続く……