第23話

文字数 658文字

亜希は陽菜に案内され、


田村家である喫茶店「タムラ・カフェ」に入った。

住居スペースに案内される。
お邪魔……します……
そんなにびくびくしなくて大丈夫だよ。今はお兄ちゃんもいないんだ
ふうん?どうして?
んーとね、確か、今日は友達の家でゲームするとか言ってた。さっき家に帰ってきて、すぐ出て行っちゃったんだよね。ほんっと、騒がしいお兄ちゃんだよ
そっか……
亜希ちゃんミルクティー飲む?ほかのがよければあらかた飲み物はあるから
ミルクティー大好き!
オーケー。んじゃ、ちょっと待ってて
数分後……
はい、ミルクティー
あっ、ありがとう……
で、ちょっと取材と人生相談兼ねていい?さっき亜希ちゃんの独り言聞いてなんとなく推測したことを話すから、まずは聞いてて
うそ、私、聞こえるくらい大きな声で独り言呟いてた?自分的には、心の中で言っているつもりだったんだけどな……
うん。それで、ここからは私の推測だから、間違っていたら教えてね。


……亜希ちゃんは、湊くんともめた。ほかの女の人が湊くんを奪ったのかな。それで、好きなわけじゃないけど、むしゃくしゃして落ち着かない。……合ってる?

……う……合ってます……
亜希ちゃん、亜希ちゃんはもうずっと前から、湊くんのことが好きなんでしょ?
ち、違うっ。ないないないない、それは絶対にないっ!あんなやつのこと、好きになるわけないじゃん!
亜希ちゃん……ねぇ、年下のくせに生意気なって思うかもしれないけど、亜希ちゃんは、湊くんのことが好きで、だけど伝えられないんでしょ?
……っ……
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登場人物紹介

桜庭 亜紀(さくらば あき)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。周りからはよくツンデレと言われますが、自分ではどこが?って感じです。幼なじみの湊には、よく分からない感情を抱いてます。初恋はまだです。そのほかは、読み進めて私のことを知ってくださいっ‼(喋るのが嫌いなだけ)

佐々木 湊(ささき みなと)です。私立ボルネーチ学園に通う高校二年生です。亜紀は絶対にツンデレですが、自分は多分違います。そもそも、ツンデレの意味が分かりません。それはおいておいて、幼なじみの亜紀は、何やらかすか分からないので目が離せません。読者の皆さんも、亜紀を温かい目で見守ってあげてください。

上条 萌(かみじょう もえ)でーす。亜紀ちゃんや湊くんと同じ学校に通ってる、高二の萌袖大好き女子でぇす。亜紀ちゃんも湊くんも、ツンデレ同士お似合いよねー。早く付き合っちゃえばいいのに、ツンデレも大変ねぇ。ちなみに私には彼氏いまーす。けど、彼氏よりは亜紀ちゃんの方が大切だな。そうそう、湊くんと亜紀ちゃん、友達が少ないんだけど、私はそんな数少ない友達の一人だから大事にしてね☆早く二人の恋が実ることを祈ってまーす。

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