第18話 「幽霊」について
文字数 3,044文字
夏と言えば怪談話。というのは言い過ぎかもしれないが、夏の風物詩ではあるように感じる。でもなぜ夏なんだろうか。そもそも幽霊、お化けって何なのだろうか。そして、それを信じる人、信じない人がいる。霊感がある人、ない人がいる。霊感が強めな「みか」。霊感はそれほど強くないが幽霊はある意味信じている「サイトウ」。二人にとって幽霊とは何なのだろうか。
例えば、よく怪談話とかに出てくる、墓地、廃校、病院、山奥のトンネルとかの場所があるじゃない? それで肝試しでそこ行けって言われたら、怖くて嫌なんだよね。 でも、もし幽霊信じてなければ何も怖いなんて感じることなくその場所に行けると思うんだよね。怖いって感じるってことは何かイメージできてしまって、それを恐れてるってことなんじゃないかな。
そうだね、うまく表現できないんだけど。人の想像する能力によって幽霊が存在してるってこと。物体としては存在してないと思うけど、恐怖心を感じるイメージ、想像したものを幽霊ってことにすれば、幽霊はいるって言えるんじゃないかな。そんな感じ。
そうだね、でも一回だけ経験した記憶もあって。夏にエアコンが効いた部屋で昼寝してたら、怖い夢見て目が覚めたら金縛りになってて。その頭もボーッといる状況の中で、何か人が迫ってくるのを感じたことはあったね。
例えば、ホテルとか旅館の怪談話も良く聞いたりするじゃない。あとさっき言った、墓地、廃校、病院、山奥のトンネルとか。そういう場所で幽霊見るみたいな先入観があるから、脳が想像しやすくなる状況なんじゃないかと思って。
うん。でも確かにそうだよね。結局どう捉えるか何だよね。宇宙人は「人」としてはいないかもだけど、「生物」ってことであれば存在するかどうかも変わってきそうだし。サンタクロースも、例えば親とかが子供を喜ばせるためにやっている姿をサンタクロースと呼ぶのであれば存在することになるしね。