第21話 「神様」について
文字数 3,041文字
神様に願い事をする。多くの人がその経験があるのではないか。神社に行くこともあるかもしれないし、何か大きなイベントの前に心の中で願いごとをするかもしれない。そんな神様とは我々にとってどういう存在なのか?何故多くの人が神様に願いごとをするのだろうか? 何となく神様に不満をもっている「みか」。神社に行くことも多い「サイトウ」。二人にとって神様とは何なのだろうか。
そっかぁ。まぁそういう風に考えちゃう時もあるよね。でもあまり他人と比較しなくてもいいと思うよ。特に幸せかどうかなんて。全然違う人生だからね。それに、その友達も本当に幸せなのか分からないしね。もしかしたら幸せそうに見えるだけで何か悩んでるかもしれないし。
そう。宣言するのって行動を変える時に大事かなって思うんだよね。まぁ宣言なら家で言ってもいいけど、どうせなら神社で言った方が重みが増すというか、ちゃんと心に刻まれる感じがあるからそうしてる。SNSでみんなにその宣言を公開するのもありだけど、心を落ち着かせますとか、本来の自分を取り戻しますとか、だと何かね。だから僕にとっては神社でっていうのがあってるかなと思って。
でも何がきっかけだったか分からないけど、神様に責任を追わせるのも何かなって思い始めて。いつからかは自分で責任を持つようにして、神様にはそれを宣言し、見ててくれって感じにしたんだ。それで上手く行ったのかは分からないけど、僕にはこのやり方、この生き方の方があってる気がしてね。
いや、無意識だと自分に甘くなっちゃうから、あえて意識してるんだよ。そう言えば、神様っていうわけじゃないけど、最近、神対応みたいな言葉よく聞くよね?あっ最近ってことでも無いけど、普通になってきてるよね。
そうだね。あと神っていう表現は悪くは無いとは思うけど。でも、神ってちょっと遠い存在というか、何なら存在してるかもはっきりしない感じだから。その表現って考えようによっては失礼だなって感じもするんだよね。
うん、そうだよね。ウチがもし体験したら、その対応してくれた人はもの凄く心に残ると思う。神様って存在としてではなく、人としてもっと身近で強い繋がりを感じたいかもしれない。場合によっては好きになっちゃうこともあるかもだしね。あっ、それはマンガの読み過ぎか。