第23話 「旅行」について
文字数 3,272文字
「旅行」に行く理由は何だろう?非日常を味わうためだったり、何らかの学びを得るためだったりするかもしれない。旅行が好きな人もいれば、それほど旅行しない人もいる。また旅行が好きな人でも、友達と行くのが好きな人もいれば、一人旅が好きな人もいる。あまり旅行の経験がない「みか」と以前は一人旅をしていた「サイトウ」。二人にとって旅行は何なのだろうか。
んー色々あると思うけど。行ったことあるのは、熱海とか鎌倉、日光とかかな。秩父とかも行ったかな。軽井沢とか河口湖あたりも結構すぐ行けるしね。あとは、行ったことないけど草津とかもそんなに時間かからず行けるんじゃない。
英会話を習い始めたときに何となく海外に行ってみたいというのがあって、まずはそんなきっかけだった。それで、イギリスに興味があったからイギリスにしようとも思ったんだけど、フランスに知り合いがいたからとりあえずその人に会うという目的でフランスにした感じかな。イギリスはまた今後行けばいいやと思って、結局その後行けてないんだけどね。
そうだったね。挑戦って感じだったけど。成田から行く時は良かったけど、パリで飛行機降りたあとは、どこに行けばいいのか迷ったね。看板とかもフランス語だしね。まぁ何とかなったけど。それでホテルに出て街を一人で歩いた時も何かビクビクしてた。水とかお菓子とかをスーパーで買うのもドキドキした。そういうのがいい経験だった気がする。誰かと言ってたら味えない体験だったと思うよ。
でも、2日もすればだんだん慣れてきてね。街歩くのも普通になったし、地下鉄乗ったり、レストランで食事したりもできるようになったしね。まぁいい経験だよ。フランスは本当に街並みが綺麗でそれが一番記憶に残ってるね。
インドはまた全然違う国だったね。そもそも仕事だったから観光地に行くこともなくて、基本、ホテルと職場だけの生活だったけど。街中を歩くこともしなかったしね。あと、同行した人と現地の人が色々やってくれたから自分一人で何か経験するってこともなかった。だからそういう面白さはなかった。
やっぱり文化なのかな?舗装されてない道があったり、あとは道に牛が歩いてたりね。常にクラクションが鳴り響いていたりとか。料理で言えば、辛い味付けが多かったり、でもスイーツになるともの凄く甘いのもあって、凄く極端だなって感じた。あとはヴィーガン向けのメニューがあったり、右手だけで食べたりとか。そういうのもあったかな。
フランスではシャワーがちゃんと出なくてね。それでフロントに人に説明した。英語でうまく言えないから絵を描きながらね。その後、一応直してくれたのか、それとも僕のやり方が悪かったのかわからないけど、ちゃんと出るように見せてくれて、その後は普通に使えるようになった。あの人はいい人だったね。
インドではドアが開かなくなって中に入れなくなったんだ。鍵が引っかかる感じがあってうまく回らない感じ。それで、これもフロントの人に言って、開けてもらうことにしたんだ。だけど、その人も開けられなくて、そういう係の人を呼んできて、それで開けられるようになったんだ。
うん、一旦開いた後に何か作業やってたみたい。それで、その間フロントの人と雑談してたよ。冷蔵庫に日本のお菓子、確かチョコ系だったと思うけど、それがあったからそれをあげたら喜んでた。何かフレンドリーな人でね、インドっぽいなって感じもしたな。
うん、そうだね。まぁ別に旅行行かなくても、非日常を味わうとかリフレッシュってできるしさ。それで十分な人はそれでいいんじゃない。僕なんかちょっと知らない道を歩くだけでも、非日常を味わえるからたまにしてるよ。何か旅行行った方がいいよって言ってくる人がいるんだけど、それは何か違うなって思っちゃうね。
何か仕事できる人が旅行に行ってるみたいな話があってね。それを真に受けてるんだと思う。旅行に行ったら仕事できるようになるわけじゃないのにね。そのあたりは人それぞれじゃないかと思うけどね。新たな気づきとか学びも旅行以外でもできるわけだからね。