第25話 「言葉」について
文字数 3,089文字
言葉は人間が作り出したものであり、そしてそれにもの凄く依存して日々生活している。誰かと情報交換する時も、そして一人で何か考え事をする時も、言葉が必要になってくる。言葉の威力は強く、それによって励まさせることもあれば、それによって傷つけられることもある。とても便利なものでもあり、とても厄介なものでもある。「みか」と「サイトウ」、二人は「言葉」にどのような印象を持っているのだろうか。
まぁ喋ってるのって、直接会ってるか、もしくは動画とかで見てるかになるよね。もちろん喋った言葉も受け取るけど、それと同時に声の大きさ、明るさとか、またその人の身振り手振りとかの情報も受け取るよね。それによって総合的にどう言う感情で喋ってるのかとかも判断できるんじゃない。
うん、本当にその発言を意図して言ったか、本当は別の内容を伝えようと思って間違った言葉を使っちゃったのかで変ってくるよね。でも、他の人からそれは区別しにくいよね。結局、信用してるかどうかで、その辺りは判断は変ってきそうだね。
僕は結局日本語で考えちゃうんだけど、もしもっと英語ができたら英語で考えることも出来るだろうし、なんなら英語ネイティブだったら普通に英語で考えるんだろうしね。それで、日本語で考えた時と、英語で考えた時で、何か違うものが生まれそうな気がしてるんだよね。考える言語が考え方に影響するような感じ。うまく伝えられないんだけど。だから他の言語で考えられるようになれば新たな考えが手に入るし、新たな自分を作り出せるかもしれないって思う。他言語も学ぶ理由ってそこにもあるんじゃないかって。
ごめんね、うまく表現できないんだけど。例えば日本語で、「全然わからないよ」って言うのを、英語だと「I have no idea.」とかって言うんだ。それって、「私はゼロのアイディアを持っている」って言っているようなものでしょ。そう言う考え方って僕からしたら新鮮に感じて。
そう。他にも「You make me happy.」とかね。「あなたは私を楽しませてくれる」とかって意味だけど、考え方としては、「あなたは、私が幸せになる状況を、作る」って感じでしょ。ちょっと違うかもだけど。でも、なんかそんな感じで、そういうのも面白いんだよね。
ねっ。だから、言語を学ぶのってそういう意味で大切かもねって思う。新たな考え方、思考を手に入れるって意味で。最近では翻訳ツールとかも凄くて外国語学ぶ必要ないのではとかいうけどね。確かに単にコミュニケーションって意味ではそうかもしれない。でも、別の目的に外国語を学ぶ必要性もあるんじゃないかって感じるけどね。