第9話 「共感」について
文字数 3,169文字
共感してもらえて救われる人がいる。共感して欲しいと願う人がいる。全ての人ではないが、共感すること、共感されることの重要性は高まっている。そう感じる。それはストレス社会だからだろうか。それとも、人と人とが見かけ上、簡単につながれるようになったからであろうか。割と共感度の高い「みか」と「サイトウ」。二人は「共感」すること、「共感」されることをどう考えているのだろうか。
うん、そうだよ。もし自分だったらどう思うかなって想像して、それで嫌だなって思うから、それはみかちゃんもそうなるよね、って感じ。むしろ、みかちゃんよりも嫌悪感を抱く事もある。よくその程度の愚痴で平気だなーって笑。
そうなんだ笑。でもそう共感してくるのが何か嬉しいというか、心地良かったりするんだよね。他の人に言うと、何か向こうの意見を言っていたりするし。それはそれで確かにそうかもしれないけど、何かなぁって感じもしちゃう。本当にウチの立場だったらそう感じるのかって。
あぁ、どうなんだろう。もちろん共感してくれる子もいるね。でも、意見言ってくる人もいるかな。結構付き合い長くてウチのことを知ってて、ウチのことを思って意見してくれるって思う子は、何も思わないって言うか、ありがたいなって感じだよ。でも、付き合い浅い子とかから何か言われたら、なんかね。
そうだね。あと、さっきHSPは病気じゃないって言ったけど、だから特に直せるわけでもないんだって。自分でそれを受け入れて、生きていくのがいいらしいよ。他人に共感しやすかったりするから、うつ病にもなりやすいみたいだし。