第9話 続打ち合わせを始めましょ!

文字数 2,007文字

※ご注意 本編のネタバレがございます。

コチラの▶︎作品と合わせて

お楽しみいただけますと幸いです。

キャラクターの話をまとめると、森巣という登場人物を産みたくてスタートした企画なので、ちゃんとみんなにも魅力的に見えるようにしてあげたいですね。
で、物語としてはミステリ的な快感と平に読者がちゃんと共感してくれていたら一緒に森巣についていきたくなると思うので、妄想を膨らませます。

あと、映画の『メランコリック』を見てきまして、ああやっぱ相棒のために行動するっていいわぁ、物語の大きなカタルシスになるわあ、と思いました。4話とラストもラスボス倒す、ってだけじゃなくて、二人の関係性描きたいですね。

構成の話にちょっと移ると、4話目(最終話)を新作にするとなると3話目をどうしましょうか。全4話構成にしたいので、旧5話(最終話)をカットするとして、旧3話(100万円)旧4話(脱法ドラッグ)のどっちを残すか。
それは、100万円ですね。
それは、100万円ですねー。そっちの方が気に入ってますし。
脱法ドラッグの話って、100万円で平たちがこういうことに巻き込まれてる間、一方その頃森巣はこんな事件を解決してましたって話なので、脱法ドラッグの話単体だと良さがない気もするんですよね。

(そういう設定だったのか)

(気付かなかった)

<3話目>

弾き語りして100万円をもらい、なぜもらったのか? という話に変更。

平が一人でも大丈夫というわけではなく、森巣が安楽椅子探偵ポジションに。

森巣が真相を告げ、平を利用したこと100万円で平を買収しようとする。友情を金で買おうとしたことに本気で怒る平。
って感じで、4話目で仲直りする、コンビ結成できるのか、って流れにしますかね。

プラス、その100万円に関しても、森巣が一枚噛んでそうですよね。裏で動いている事件は、森巣の計画だった、という感じがしそうです。そちらの方が、森巣の悪と行動力が出る気がしますよ。
採用です。
3話目の構成、いいと思います!!

<4話目>

平は森巣と関わるのをやめていたがピンチを知り、森巣を助けに行く。平は敵に捕まるが、森巣に助けられる。森巣的には、やって来た平に感動。仲が深まる話。ラストでコンビ結成?

滑川という敵がいて、倒すという流れは用意する。
滑川は人の悪意に犯罪の機会を与えている悪人。
1話目では凶器を提供して、2話目ではアイデアを提供して、3話目では滑川の部下が森巣に踊らされる。滑川は自分に敵対行動をとる森巣を捕まえて売り飛ばそうと考えている。

<エピローグ>

・森巣がボストンバッグを持って2話目のカフェに行く。オーナーと話をして、平と自分を滑川に売ったな? と話す。弁解しようとするオーナーを撃つ。

・店に殺し屋がやって来て、眉を顰める。

「一人で何かするのはやめる」という平との約束を破ってしまった。友情っていうのは難しいなあ、と思いながら森巣は叶に金の詰まったバッグを渡し、死体の後始末を頼む。

みたいなことを考えてます。
1話目と2話目でねじ込んだのですが、森巣が利用してる花屋の店員が殺されて、っていう筋が規模としっくりこなくなってしまったんで、やっぱりやめようと思います。

4話目、森巣が敵との対決に向けて動いていて、その対決が敵の罠で平が助けに行く、という流れはいいと思いますよ。平の助けはいらなかったけど、来てくれたことは嬉しかった、ってなったらくすりときますね。

エピローグの、現代日本で銃撃事件は厳しいかもですね。ヤクザであろうと逃げ切れないことが多いくらいなので。


あー、ですね、リアリティバランス考えて銃はやめときますか。
(現実が追い越してしまうとは、この時知る由もなかった)

気になることがあるとすると、森巣が「悪」である、という提示は、現時点のプロットではあまりないように見えますね。

→ラストの銃殺は確かにまごうことなき悪ですが、森巣の信念は単純な報復を行うようなものでしょうか? ここからは妄想なのですが、森巣は将来の巨悪だからこそ、自分の正当性を疑っていない気がするんですよね。

例えば歪んだ宗教観で人を殺した神父は、殺した後に「神よ、彼を赦し給え」とかぬけぬけと言い放ちそうです。じゃあ、森巣は殺した時に、何を言うのでしょうか。


人を殺して捨て台詞ってやつですね。
森巣は、見えたゴミ箱をゴミ箱に捨てるっていうタイプなんですよ。それに躊躇がないから怖いんじゃないかなと思います。
探偵って他人の問題に介入するんですけど、横浜にいるけど北海道にいる酷い奴は放っておけるのかよ? ってなっちゃうので、あくまで自分が見たゴミを捨てるっていう感じですね。
ゴミを捨てたぜ! とは言わないと思うんで、あまりにも普通なので、周りの人がびっくりすることで、キャラの魅力が出そうですね。
だいぶキャラが掴めて来てるね。じゃあ、その感じで3話目も書いてみようか。
了解ウォッチ。
つづく
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登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

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