第34話 2巻の2話を書きましょ!

文字数 1,657文字

泉さん、お話があります。
なんでしょうか?
なにとぞご容赦もう2週間もらえませんか!!!!
いやほらあの、1話書くのに2週間かかりましたし、修正+新しくを2週間は…ごにょごにょ。
…如月さん
…………。
大丈夫ですよ! それも織り込み済みなので!
い、泉さん!!
なので、全力で良い原稿を書いてくださいね!!
ううう、ありがとうございますううう。
(織り込み済みなら、最初からもうちょっとお時間をくれてもよかったのでは…?)
(だが、まあいい。何故ならこちらにも計画があるからだ)
(あえて弱気な提案をしておこうことで、心に余裕を取り戻したぜ)
~10日後~
はぁ、はぁ、はぁ、く、こ、コイツをどうか。

げ、原稿です。

如月さん、そんなボロボロになって。

拝受!

(書けた。とは言え、心配だ。今回は、本気で心配だ)
(なぜなら、冒頭からプロットにないことをしているし、展開もプロットにないことをしているし、プロットにいない登場人物が出てくるし、なんなら事件と謎もプロットにないことをやっている)
…如月さん? こ、これは?
いやほら、その、ね? 2話目の原稿です。
めちゃくちゃ良くてびっくりしました。
プロットにないことしてるのに?
プロットにないことしてますけど笑
面白ければ何やってもいいってことじゃないですけど、二人のことやエンタメに振り切っている感じがすごく好感を持てました! 楽しかったですしね!
いー、やったー!
まあ、強いて言うならば…

読者が嬉しい時は嬉しく感じるような書き方を、ショックを受けるときはショックを受けるような文章の厚みを、平の目的を読者が応援できる読み筋を作って欲しいですね。

あー、わかります。2話目、プロットのままだと地味というか盛り上がらないと思ったので新しく考えたんですよ。
なので、その事件をどうやって解決するか? を考えることにリソースを割いてしまったので。ちょっと、登場人物置いてきちゃったかもしれないです。
自覚があるなら、直せそうですね!

1シーンごとの役割を意識して、彼らにとってどういう意味があるのかを意識して書くと無駄もなくエンタメが書けると思います。

あと、如月さんはまだキャラクターを書けると思いますので、1人称小説の強みを生かした感情の書き方をしてみてください!
あー、それもわかります。照れじゃないんですけど、自分が小説を読んでいて主人公の気持ち描写が長いとちょっと引いちゃうんですよね。乗れないといいますか。
淡泊だなあっていう自覚もあるので、自分の好みだけじゃなく、読みたい文章を書けるように気を付けます。

あと1話目の修正に関しては、2巻の冒頭でもあるので、10Pまでにテーマ提示してもらいたいですね。

平が何をしたい物語なのか? です。

登場人物紹介もしっかりしてあげてください。2巻から読まれる方もいるので。しっかりその読者も楽しめるようにしましょう!
承知しました! 内容についてはいかがですか?
内容については、〇〇〇〇(ネタバレ防止)が登場するじゃないですか。

これは変えましょう。

現状で問題なのは、おそらく本編で書かれていることとは別に問題だと思うんですよね。なので、これは成立しないかと。そして、このことにも森巣が気付かないと、森巣の頭の良さが下がってしまうんですよね。
ううう、ごめんよ森巣、僕があほなばかりに。
資料買って読んで、再検討いたします!!
では、お次はいよいよ。
1-2話目の修正もいたしますが……
3話目、2巻の最終話ですね。
2話目の終わりから、3話目、一体どうなるのか。

楽しみにお待ちしております!

どう終わるのかって、プロットは読んでいただいているじゃないですか。
どうせプロットにないことをするんですよね? 止めませんよ。
さすがですね。

それでは、2週間後に。

泣いても笑っても、2巻の最終話。

如月は無事に書き切ることができるのか!?

(できるんですけども)

『あくまでも探偵は もう助手はいない』

(講談社タイガ)

2022年3月15日(火)発売!!

ご予約、応援、なにとぞよろしくお願いいたします…!

つづく!!
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登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

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