第33話 2巻の1話を書きましょ!

文字数 1,076文字

2巻、1話目、最初の行……

いや、何が正解か全然わからないな。
2巻だし、1巻の終わりから時間が経つしなあ。

精神性が少し大人になってるよな。だから、同じ書き方は違うし。

いー--、悩む。
~2週間後~
というわけで1話目の原稿です。
拝受!
(いー--、また生きた心地がしないぜ)
(思ってたんと違うぜって原稿だったら、2巻の方向で迷子になりそうだしなあ)
…如月さん
めちゃくちゃよかったですよ! これなら2巻は安心ですし、楽しみです!
いー、やったー

個人的に好きなのが1話冒頭で「著者自身の価値観・ものの見方を見せることでフックにする」という高等テクもかなり盛り込まれていて、ぐっと文章で入り込ませられてしまいました!

本当ですか! 冒頭どうしたもんかってすごく悩んだので嬉しいですぅ。

1話目の、ミステリーとしての軸・展開細かなセリフなどの文章単体のテクニックはしっかりできていると思います!

そこからさらに上を目指すためのいくつかについて、話し合いたいですね。
さすが泉さん。まず上げてくれてから、しっかり言うべきところを言ってくれるつもりのようですね。

まず、キャラクター同士の縦軸が弱い(特に、前半部分でしておくべき前提固めがない)ことですね。

特に途中からは、ストーリーの展開に気を取られすぎて、演出・必要な描写がどんどん無くなっていっているあたりです。


私は分かっている読者なので読めましたが、現段階ではこの二点は読者を相当振り落とす要因になってしまっていると思います。
にゃるほど。

平と森巣の、縦軸ですね。

現在地→目的地、その経緯をしっかり書くみたいな。

この物語は平と森巣の物語なので、ミステリ+その軸を意識してみてください…!

合点。
では、1話目の修正と2話目の初稿を進めていただけたら!!
ですね。2話目は1話目より時系列が後なので、1話目を踏まえた2話ですし、1話目の修正もやってみます。
ではまた2週間後に!
如月は、「承知いたしました」と気軽に答えた。

だが、これが命取りとなる。

何故なら、プロット段階から1話目は短編、2話目は中編のボリュームになっている。
1話目を書くだけで2週間かかった如月が、2週間で書くなど土台無理だったのだ…!
~2週間後~
如月さーん、進捗いかがですか?
泉さん、お話があります。

繰り返しになるが、本来であれば、完成するのか! 発売されるのか!? と引きを作りたい。

しかし、これは宣伝活動の一環である!!

『あくまでも探偵は もう助手はいない』

(講談社タイガ)

2022年3月15日(火)発売!!

ご予約、応援、なにとぞよろしくお願いいたします…!

つづく!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色