第36話 2巻の修正をしましょ!

文字数 1,254文字

泉さん、連絡がないけど、どうしたんだろう。連絡も既読がつかないし。
やっべえ。これは、相当やべえ。頭か抱えるような代物にしちまったに違いねえ。ううううう。
…………。
…………。

「如月さん、すっかり戻っちゃいましたね。あなたは調子に乗ったんですよ」

むかあし、ある編集さんにそう言われたなあ。もうあんな目に遭いたくないけども、向き合わないといけないか。
連絡なく2ヶ月…返事もない。季節は夏から秋になったし、このままだとあっという間に冬、発売から一年!とかになっちゃうもんな。
でも、既読がつかないし、一体どうしたら。

……あ!

如月が、キーボードをタイプし、メッセージを飛ばす。

仲間のピンチ……彼は遅れてやって来た。

どーも、ご無沙汰足してます。
小説現代編集長(元タイガ編集長)の河北さん!
どうしたんですか。そんな固い呼び方をして。いつもみたいにアミーゴと呼んでくださいよ。
久々の登場なので、わからない読者もいるかと思いまして。
しばらく会わないうちに。2巻の執筆で、丁寧なキャラ紹介を見に着けたようですね。

で、ご用件は?

あの、かくかくしかじか。
なんですと。

――泉の霊気が…まずい!

アミーゴ河北が編集部に駆け付けると、そこには変わり果てた泉の姿があった。
う、うう、河北さん。。。
泉! 一体誰にやられた!!
う、うう、し、仕事――
休むのだ!!
~後日~
大変失礼いたしました。すいません。過労と持病の再発でぶっ倒れておりました。
いのちだいじに!いのちだいじにですよ!!
これから巻き返していきますので!!!
くれぐれも、ご無理なさらずで!!!
ガンガンいこうぜ(鬼
そういうわけで、チームは再び動き出した。

仕事はときに過酷である。それでも、原稿は健康とセットである。

大事なことなので、みなさま、ゆめゆめお忘れなきよう!
ふと、なんですが。「すべてがFになる」って読んだことあります?
トリックとかキャラとかめちゃめちゃいい小説なんですけど、裏の隠れた強み、大事な会話シーン・地の文を際立たせるために他の部分は端的を突き詰めている作品だったりしますので!
『冷たい密室と博士たち』までなら読んでます!
おお! いいですよね〜〜(大ファン
これからの工程、最後は読者の負荷を下げるのがメインになります。せっかくの会話文・地の文を適宜活かしつつ……って考えた時に出てきたのが森さんでした!
特徴的なイメージあると思うんですけど、実は全部じゃないんですよ。そこがいいバランスになって読者を逃していない好例だと思います!
たしかに、キャラ立ちがしっかりしましたし、すごく読みやすかったです…!

笑わない数学者も手元にあるので、読んで頭にインストールしてみますね!

あと、森先生のすごいところはですね!!

うっ、ゲホッゲホッ(喀血)

や、やすんで!!
無事に、2巻のチームが再起動した。

繰り返しになるが、健康最優先でやっていこう!!

『あくまでも探偵は もう助手はいない』

(講談社タイガ)

2022年3月15日(火)発売!!

ご予約、応援、なにとぞよろしくお願いいたします…!

つづく!
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登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

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