第28話 最終確認をしましょ!

文字数 1,328文字

※ご注意 本編のネタバレがございます。

コチラの▶︎作品と合わせて

お楽しみいただけますと幸いです。

というわけで、最終確認の「そんなに直したんなら、読んでみたいな」と思ってもらえるような振り返りをしましょうか。
簡単に言ってくれる。
僕もtwitterに、「校閲さんからこんな赤字が入ってる!勉強になる!」みたいなのをツイートしようと思ってたんですよ。
いいじゃないですか。どうしてやらなかったんですか?
あの頃、〆切がガッチガチだったじゃないですか。10日間で初校修正、3日間で再校修正だったんで、全く余裕がなかったですね。
間にちょこちょこもできそうな気もしますけど。
いや、全く余裕がなかったですよ。

紙で読み直したら、直したいところだらけで。後悔をしたくなかったんで、朝から晩までぎりぎりまで赤ペン入れてました。

そのようでしたね。
原稿ほぼ全部のページが真っ赤になって返ってきたんで、こっちは真っ青でしたよ。
本当にごめんなさい!本当にごめんなさい!!
最終修正は、ミスを防ぐことも大事なので、あんなに修正するんなら入稿前にお願いしますね。
本当にごめんなさい!本当にごめんなさい!
WEBでのやり取りが多かったんで慣れちゃってたんですけど、紙にしてみるとすっっっごく色々なことが気になりますね。
初心忘るるべからずでした。これからは印刷して直して、を自分でもしっかりやろうと思いました。
とまあ、そんなこんなもありますが、校閲さんのチェックが入って覚えていることとかありますか?
鉛筆と赤ペンを使っての修正作業だったので、ネットにアップできないんですけど、後学のためにメモしたものもたくさんありますね。
第3位! 請求

”法外な値段を請求”って書いてたんですけど、”請求”は「当然の権利として求めること」なので意味が違います、っていうのには、勉強になりました。し、知らなかったー! と。

第2位! 募金する

”同情した人が募金をしたら”って書いてたんですけど、”募金”は「寄付金をつのる」ことなんで、正しくは”寄付”なんですよね。これも言われて確かに! って思いました。

ただ、口語のニュアンスがあるので、”寄付する”にはせずに、調整をしました。

第1位 ひと段落

”ひと段落したところだ”って書いたんですけど、正しくは”いち段落”なんですね。し、知りませんでしたー!! 友達に聞いてもみんな”ひと段落”って使ってたので、驚いてました。

あとは個人的に、”耽溺する”や”夜な夜な”や"見切れる”など間違っていることもあったので、日本語しっかり覚えないとなあと思いましたね。
正しく読んでくれている人が、間違った読み方をしないもの、にするのは重要ですよね。
さ、さすが校閲さん、プロだなあと思いましたね。

他にもご紹介できないくらい、日本語の誤用は修正しました!!

あとは、内容もですよね。
内容に関しては、校閲さん、泉さんチェックでも見つかりましたし、自分でも見つけたので、最後まで油断ができなかったですね。
一体どんな修正があったのか!

どうして如月は最終確認まで気づかなかったのか!

後悔してももう遅いが、無事に修正された『あくまでも探偵は』は1月15日(金)に発売されます!
いよいよ明日発売!!
つづく!!!
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登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

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