第11話 第2回打ち合わせをしましょ!

文字数 1,563文字

※ご注意 本編のネタバレがございます。

コチラの▶︎作品と合わせて

お楽しみいただけますと幸いです。

お忙しい中、ありがとうございます。
で、まず謝っておきたいんですけど、すいませんでした!
いえいえ! こっちこそ、他の仕事が詰まっていてすいません!
私もです、すいません。

…ところで如月さんは何を謝ってるんですか?

いや、実は年明けすごく体調が悪くて、その時期に粘って書いてたんですけど、読み返したら結構文章が酷くて。
これは、ちょっと4話目を進める前に2稿やっていいですか?
原稿は、健康から、ですね。
納得いってないなら、直していいよ。

その前に、みんなの意見も出し合って行こうか!

この話、冒頭好きなんですよねー、飛んでってところ如月さんのセンスだなあって思いました笑
ああ、それは多分、『あぶない刑事』の影響ですね。劇場版かなんかで、「〇〇万飛んで百十円」みたいのを子供の時に見たんですけど、それを今でも覚えてるんですよね。「飛んで」って言い回しをあれで覚えました。
元ネタを説明できるのいいね。引き出しがちゃんとあるってことだから。
僕は結構すぐに影響を受けるんで、指摘されたら「それ好きなんですよ!」って言いたいくらいですね。元ネタとかバレても全然いいんで。
私は小此木さんとの100万円に関するやり取りもくすりと来ました。応募作verではなかったですよね?
よく覚えてますね。なかったです! ちょっと笑わせたいんですよ。三谷幸喜のシチュエーションコメディが好きなので。今回の話は駅前っていう場所固定の話ですし、書いてて楽しかったです。
改善点の話をすると、まずは初稿はこの話はなんだっけ感があるところかな。
そうなんですよ! 話が脱線すると、何を読んでるんだろう? ってなっちゃいますよね!
そうそう。あと、100万円のことを忘れるの早くない? ってリアリティも落ちちゃうよね!
わかります! あと、本当は結構シンプルな筋だと思うんですけど、トリックがあっさりしてないのも、混乱しちゃいますね!
(ダメ出しで盛り上がってやがる! ちくしょう!!)
(と思いつつ、そこ直せば良くなるんなら、ありがたいぜ)
リアリティの話になりましたけど、半グレグループってのと高校生探偵ってのが食い合わせが悪いような気がしてきたんですよね。
確かに、悪の組織と戦う! っていう物語じゃないですよね。お話のスケール的にも。
半グレってのが生々しいんですよね、やってることが。バイオレンスだし、リアリティが高いので、高校生探偵(仮)っていうフィクションとの相性が、ねぇ。これは個人的感覚かもしれないんですけど。
納得いっていないようなら、半グレっていうのはやめましょう。
あとやっぱり、今の森巣の賢さを出したいので、どこまでこの計画に関わっていたのかも明示したいですね。
この計画って森巣が裏でプランを立てていると思うので、それに対する平くんの心境を描いてあげてほしいです。
平はショックだと思うんですけど、何にショックを受けたのか? を書くべきでしたねえ。森巣が計画したことと、僕のことを何だと思ってるんだ、っていう。
書いてる時に、演出意図を持って書いた方がいいなと思ったよ。
まず、2つ以上を上手く使えるようになったらいいね。
ほう、2つとは?
1つ目はリアリティ
リアリティが、物語の情報を補強してくれる。
2つ目が魅力的な謎
魅力的な謎は読み進めたくなるし、人に話したくなる。
僕もそう言おうと思ってました。
私もちょうどそう言おうとしてたところです。
おい
まあ、さておき、リアリティと魅力的な謎ですか。僕は魅力的な謎を考えるのが苦手なんですよねぇ。
おい
おい
苦手だけど考えますよ! それで魅力的に見えるように演出して書いてみせますわい!
というわけで、3話目の改稿して来るからな! おぼえてろよ!!
つづく
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登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

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