第29話 まだ最終確認をしましょ!

文字数 1,622文字

※ご注意 本編のネタバレがございます。

コチラの▶︎作品と合わせて

お楽しみいただけますと幸いです。

最終確認で、どんなミスを見つけたんですか?
まずは、言葉の頻出ですね。同じ言い回しがすごく多くて気になっちゃって、それを違和感ないように直しました。
難しい言葉に直すわけじゃなくて、文章の凹凸をならすような感じでしょうか。
やっぱり紙で読むと、気になりますよねぇ。如月さんが満足いく文章になってくれたら、私たちが骨を折ったかいがありますよ。
すいません!本当にすいません!!
内容に関しては、どんなミスがありましたか? あんまり気にならなかったんですけど。

1話目:瀬川の犬がさらわれたってわかってるのに、平はチラシ配りで解決すると思うか?という矛盾

がありましたね。事件が描けてるけど、心情が歪んでました。

あーそれは、たしかに。

2話目:強盗ヤギの暗号書き換え。

こちらは、前から議題になっていたのですが、シーザー暗号だと簡単すぎるので、「そんなんすぐに解けちゃってるだろ!」とリアリティが下がってしまうので、ビール式暗号に書き換えましたね。

人生で暗号はもう考えたくないですが、なんとか修正できました。
後回しにしてたものが、最後に爆弾になっちゃいましたね。

3話目:◯◯を相手に、前にも脅迫していたのか?

ちょっとこの後に及んでネタバレを気にしてきたので伏せますが、犯人はリハーサルをしていたのか? どういう手順だったのか? っていうのがわかりづらかったので、それを直しました。

ここもさらっと読めちゃいましたけど、確かに冷静に考えてみると、彼がどう関わっていたのか? がちゃんとわかりやすくした方がよかったですもんね。

4話目:◯◯が森巣を誘ったけど、それが結構強引。

という感じに読めたので、ちゃんと筋が通るように直しました。こういう流れにしたいから、と思ってキャラクターが無理やり行動をしている感があったので、直しました。

頭の中で閃いた、と思っても、ちゃんと各登場人物が自然な感んじょうでそう向かうか? は考えないといけませんね。自分が読んでたら「ご都合主義」って思っちゃうやつなんで。自戒です。
赤ペン読んで、確かにって思いましたね。
4話目:最後の賭け。

これが、賭けの条件が曖昧でわからない。という問題もありましたね。何を使っていて、どうやったら勝ちなのか、がちゃんとわかるように直しました。

最後の最後なんで、これは直せてよかったですね。読んだ人が、「これダメじゃん」って思ったら興ざめもいいところなので。気づけてよかったです。
すごく良い展開で僕もお気に入りのシーンだったのですが、気づきませんんでした。
読んでも読んでもミスって見つかりますよねぇ。
校閲さんや泉さんのチェックでわかった、時系列や事件の内容のミスがありましたし、人物の立ち位置の記述ミスとかもありましたね。
他にも、数え切れないくらいこまごまと直しまくりまして…
もはや別物になりましたね!
もはや!
別物!!
ええ、泉さんはもちろんんこと、校閲さんたちがきっと「ふざけやがって」って思うくらい直しまくりましたので。
『あくまでも探偵は』は小説としてかなり良いものになりました。
他にも内容レベルでの修正もしましたので、WEB版を読んでいても全く新しい小説として楽しんでいただけると思いますね。
未読の方はもちろんのこと
既読の方も新鮮な気持ちで楽しめる!
こう直したのかーっていう風に楽しんだり、「へーWEB版と違うじゃん」とか「それ、WEB版とちょっと違うんだよ」とか言って通ぶったりすることも可能です!
これは!
もう!
読むしかない!
ふざけるのをやめますと、本当に一生懸命直しましたので読んでいただけたら嬉しいです。
長い長い、如月たちの戦いは終わった。
リデビュー賞を受賞して、さくっと書籍化しなかったのにはわけがある。

その成果を、ぜひお楽しみくださいませ。

『あくまでも探偵は』(講談社タイガ)

いよいよ、本日発売!!

つづく?
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登場人物紹介

如月新一

第1回リデビュー小説賞を受賞した小説家。

→『あくまでも探偵は』が2021年1月に発売。同月続刊制作決定。

しかし、一年が経った今もまだ、2巻は出ていない。

果たして書籍化というゴールに、再び辿り着けるのか!?


三日三晩に渡る河北さんとの決闘に勝ち、勝利、そしてついに…

講談社タイガ編集長に就任。

読んだら熱い感想を伝えて導く、頼れる編集者。

コマンド「おだてる」を駆使して、如月の筆を早める。

会うと男なので、ご用心。

河北

小説現代編集長(元講談社タイガ編集長)

第1回リデビュー小説賞で熱い意気込みをかけている。この物語はこういうことをしたかったのでは? と丁寧に整理してくれる。

小説 Don't dead,never die.Believe.

今は小説現代という戦場で戦っている。たまにポケットからオルゴールを取り出し、チーム「あく探」のことを思い出している。

佐渡島

コルク代表。

如月がコルクにいた頃の担当。

短く的確な言葉で、如月の迷ってるところを指摘する。

如月ポンコツモードを見抜き、迷走するとすぐに打ち合わせを提案してくれる。

ちなみにコルクとは出版エージェントだが、如月はいつから自分がコルク所属になったかを知らない。

2021年に如月がコルクを脱退。今までありがとうございました。

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