13、モンソンからバルセロナへ

文字数 1,487文字

今回はモンソンからバルセロナへの移動なので写真は少ないし地味です。作品集へは下の写真から入ってください。
これはモンソンのホテルから外を見た眺めです。
モンソンは大きな街ですか?
いえ、小さな街です。大通りが1本あるだけです。
モンソン城があるだけで余は感激した。街の大きさはどっちでもよい。
モンソンのホテルで食べた朝食です。この朝食を食べるまでにちょっとしたハプニングがありました。
何かあったのですか?
スペインは朝食の時間が遅くて朝8時位、お腹を空かせて行きました。ところが時間を過ぎてもレストランが閉まったままでした。ホテルの受付の人に聞いても朝食は8時からと言うばかりです。
1回部屋に戻ってガイドブックを見て納得しました。ちょうどその日は10月最後の日曜日、サマータイムから普通の時間に切り替わる日です。
なんだそのサマータイムというのは?
ヨーロッパでは夏の間時計を1時間早くするのです。だからバルセロナに到着した時はまだサマータイムで夜8時くらいまで明るいし、朝は8時くらいまで暗いです。1時間違うので、これを知らないでいると大変なことになります。
現代人は大変だな。
そしてやっと朝食の時間になりました。ゆっくりと食べ、早めに駅に行こうとホテルの受付の人にタクシーを呼んでもらうよう頼んだのですが、今日はマラソン大会があるからタクシーはないと言われました。
まあそういうこともあるだろう。
あなた方、ガイドとしては随分いい加減ですね。
我々はウエスカの修道院とかモンソン城など必要な場所にはしっかり案内している。サマータイムやタクシーなど我々の想像を超えた出来事については責任持てない。
タクシーが使えなければ歩けばいいじゃないか。
そうしようかとも思ったのですけど、そのうちにタクシーが見つかったそうなので、乗りました。でも駅の周りは封鎖されていたようで、グルグル回って結局駅から離れた場所で降ろされました。
これがモンソン駅です。外から見ると立派ですが、中にカフェやお店などはありません。電車の時間まで1時間以上ありましたが、スーツケースを持って移動する元気もなく、駅に座って待っていました。モンソン駅からリェイダに向かう電車に乗ったお客さんは10人もいなくて、車内もガラガラでした。
モンソンからリェイダに行く電車の車窓です。アラゴンは大きな街以外は大体こういう景色です。
アラゴン王国は山のふもとの狭い領土の国だった。余の祖先が努力して国を広げ、理想の国づくりをした。
こういう景色は僕たちの時代と変わらないです。
ウトウトしながら1時間ほどでリェイダに到着しました。リェイダはAVEも停車する大きな駅です。リェイダからバルセロナまではサラゴサで買ったAVEのチケットを持っていましたが、なかなかAVEのプラットホームには入れません。大勢の人が並んでいるのに到着時刻の15分くらい前になってやっと手荷物検査が始まるのです。AVEはどの駅も乗る前に手荷物検査があります。
そしてプラットホームに出るとマドリッドから来てバルセロナへ向かうAVEの長い車両がありました。自分のチケットを見ると28号車、車掌さんに見せたらはるか遠くの車両を指さしていました。乗客十人以下のモンソン駅とは大違い、スーツケースを押しながら28台分の車両の横を走り、ようやく28号車に辿り着きました。車内はほぼ満席、モンソンからリェイダへのローカル電車とは大違いです。
そして大都会のバルセロナに戻ってきました。
アラゴンを旅した後で戻って来たバルセロナは別世界、中世やルネサンス時代からいきなり現代にもどって来た気分でした。
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